梶裕貴、小倉唯、石原夏織、田村ゆかりらが熱い議論＆ライブ！「変猫。」SPイベント『猫神祭』レポート

2013年10月3日 18時30分

今年の6月まで放送されていたTVアニメ「変態王子と笑わない猫。」。そのスペシャルイベント『猫神祭』が、9月8日（日）に舞浜アンフィシアターにて開催された。出演は、梶裕貴さん（横寺陽人役）、小倉唯さん（筒隠月子役）、石原夏織さん（小豆梓役）、田村ゆかりさん（筒隠つくし役）、寺川愛美さん（エマヌエーラ・ポルラローラ役）、高倉有加さん（副部長役）、久保ユリカさん（猫神様役）。司会は鷲崎健さんが務めた。

ステージ上に笑わない猫像が出現し、観客が猫像に願うと中央のセリから、巨大な猫神像と出演者たちが登場した。巨大な猫神像にはみんな興味津々で、「女性キャストさんが輝きますように！」「お金がいっぱいもらえて、みんなが幸せになりますように！」などと、優等生的な願いや欲望がチラ見えするような願いが飛び出した。

最初のコーナーは『変猫。本音でポロリ生討論会』。出題されるテーマについてAとBのどちらの答えがいいか分かれて本音で議論をぶつけ合う内容だ。どちらが良かったかは観客の拍手で決定する。テーマ『男女の友情は』（A：成立する、B：成立しない）では、なんと女性陣が全員Aへと動く。呆然とする梶さんは、鷲崎さんの土下座のお願いを受け「男女の友情なんかねーよ！」と叫んでひとりだけBへ。いきなり本音と建前が入り交じる展開となった。

田村さんの執拗な質問攻めに、徐々に本心が出て開き直ってくる梶さんだったが、Aを選んだ女性陣もいざ理由を聞かれるとしどろもどろ。寺川さんが「そういう（エロい）目でばかり見られると困る」と言うと、「梶さんがエロい目で見てたよ！」と追撃するなど、爆笑の議論となった。お客さんからの判定は、女性陣の期待に反して「成立しない」が優勢。梶さんは「俺たちは変態だ！」と勝利の雄叫びをあげた。

続くテーマは『理想の朝ごはんは』（A：パン、B：ごはん）。すると今度は田村さんひとりだけがAに。驚いた田村さんは、「本当はパン食べてるよね？」などと次々に強制連行する荒技に出る。しかし、小倉さんは「ごはんの方が頭に血糖値が回りそうな気がする」と理論的な理由で連行を拒否していた。

ラストの『遊園地で好きな人と乗りたいのは』（A：ジェットコースター、B：観覧車）でも、本音で選ぶ人から最後ぐらい正解したいという理由で選択肢を変更する人まで様々。乗る体勢を実演したりしながら、独自の主張を展開して盛り上がった。

次のコーナーは『変猫。名場面ランキンQ』。事前に公式サイトで募集した名場面のランキングベスト5を当てていく。スペシャルゲストとして鈴木洋平監督が解説役となりスタート。「1話で横寺が梓に告白するシーン」などと次々答えていくも、なかなか正解が出ない。「エンディング！月子が踊っているところ」と明らかに入っていないような回答まで飛び出した。意外なことに、監督が好きなシーンもランクインしていなかったそうだ。

やはり「幼い横寺が、幼いつくしに思い出を渡すシーン」「横寺と月子がはむっとするシーン」などのベタなシーンの人気が高く、それを踏まえて徐々に正解を出していく。赤面してしまうシーンが流されると、小倉さんや石原さんが恥ずかしがっているのを隣から凝視する田村さんの姿も。最後に残った3位は難問だったが、時間ギリギリで石原さんが正解して、見事に賞品をゲットした。
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ここで出演者はいったん退場し、鈴木監督とのトーク。チェック柄のスカートの作画が大変だったことなど、制作の裏話などを明かしてくれた。胸のサイズの好みなども正直に答えた鈴木監督は、「監督をやらせてくれたのは僕が変態だからかな。変態に生んでくれた親に感謝したい」とトークを締めた。

原作のさがら総先生が書き下ろした朗読劇では、イスに縛られた横寺に「変態さん裁判」をすると宣言した裁判長の月子。各キャラクターが被告人（横寺）や検察官（梓）、弁護人（つくし）、傍聴人の新聞記者（副部長）、証人（エミ）となり、猫神のしわざによる夢の世界での裁判が繰り広げられた。本作らしい面白いやりとりや意外な展開に、笑いの連続となった。

鷲崎さんと梶さんによるグッズ紹介、ファンから寄せられた猫神様への願いの紹介に続いては、ライブコーナー。まずは、小倉さんがエンディングテーマ『Baby Sweet Berry Love』と月子のキャラクターソング『変態さんへのご提案』（Blu-ray第1巻に封入）をキュートに歌い上げた。

寺川さんはエミのキャラクターソング『仕返しだって100％！』（Blu-ray第4巻に封入）、石原さんは梓のキャラクターソング『ちょっやっにゃ！』（Blu-ray第2巻に封入）を披露した。

小倉さんと寺川さんは、デュエットでWEBラジオ「へんねこらじお」テーマソング『へんねこらじおです。』を可愛いダンスとともに熱唱。ラストは田村さんがオープニングテーマ『Fantastic future』を歌い、大盛り上がりのステージとなった。

イベントもあっという間にエンディングの時間に。するとここで、梶さんへのバースデーサプライズが！猫神像とバースデーケーキがせり上がり、みんなでハッピーバースデーを歌ってお祝い。巨大なケーキの炎を梶さんが笑顔で吹き消すと、会場からは「変態」コールが沸き起こった。さらに、鈴木監督からはバーバラさん人形をプレゼント！

最後に「変態っていいものですね。またお会いできればなと思います」（鈴木監督）、「2期があればいいなと思っています。ここにいる皆さんはほんとに変態さんですね」（小倉）、「この一体感なら『変猫。』が戻って来られると期待しています。俺たちは変態だ！」（梶）などと、出演者から本作らしい挨拶。そして、原作のあとがきでお馴染みの「ヘンティカン！」「ヘンタイ！」の掛け声でイベントは終了した。

（取材・文・撮影：千葉研一）