歌手・田原俊彦(52)の15年ぶりとなるオリジナルアルバム『I AM ME!』がオリコン7月1日付週間アルバムランキングで24位に初登場。田原自身、92年8月発売の『GENTLY』以来となるアルバム20位台への返り咲き。2013年度『としまえん』プールのイメージキャラクターに起用されたり、地元・山梨県の『第28回国民文化祭・やまなし2013』CM出演も決まったりするなど、にわかに田原のプチブームが到来している。


6月20日から30日にかけて、各地で行なわれた『I AM ME!』の握手会兼ミニライブは、それを実感させるに充分なモノだった。どの会場も田原目当ての客で溢れ返り、登場の際には地鳴りのような悲鳴が上がった。


田原はアルバム曲を歌い終えると、「元気ですか〜1、2、3」とアントニオ猪木ばりのテンションで会場に呼びかけると、「ダァ〜〜!」と答える観客も多かったが、ここでは止まらず「4、5、6、7、8、ハッピー!」と続けた。


実はこのフレーズ、ここ3年ほど田原のお決まりの挨拶となっているのだ。なぜ、一見さんの多く集まるイベントでも、田原はこの挨拶をしたのだろうか。芸能記者はこう分析する。


「『元気ですか〜1、2、3』と来れば、普通の人であれば、誰しも『ダァ〜〜』と言ってしまうでしょう。でも、田原さんは『4、5、6、7、8』と続け、『ハッピー!』で締める。『ダァ〜〜』と言うと思った観客は予想を裏切られる“意外性”を感じ、馴染みのファンは『ハッピー!』と一緒に言えることで、ほかの観客と比べ、“優越感”を感じられる。どちらのファンにも満足感を与える憎い演出と言えるでしょう」


もう1つの見方もある。
「アルバムのタイトル『I AM ME!』の通り、田原はジャニーズ事務所独立後、逆風に立たされながらも、『俺は俺だ!』と自分を貫いてきた。挨拶1つとっても、一筋縄では行かないところを見せている……のかもしれません」


文字通り、“ハッピー!”に戻りつつあるトシちゃんの芸能生活。まずは夏のライブ、そして来年の35周年に向けて、さらなる飛躍を目指す。


※写真は、田原俊彦公式サイトより


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