少女性と知性。そのうえ、胸の小ささという“コンプレックス”が恥じらいに変わることで、日本人男性は萌える気質なのだ。
 根は貧乳好きの日本人男性が多い証拠に、東京・大久保にある『貧乳パラダイス』は、風俗不況下で次々とライバル店が消えていく中、すでに7年間も営業を続けている。
 同店の在籍女性は全員がAカップ以下。中にはAカップもない“AAカップ”、さらに小さい“AAAカップ”もいるという、まさにペチャパイ専門デリヘルなのだ。同店の店長・SHOKOママがこう語る。
 「実は、私はこの店を始める前は、各国の美人モデルを集めたショーバンドなどの入れ込みをしていたんですね。モデルやバレリーナ系の女性は皆、線が細くて胸がない。そんなスレンダー体型に魅力を覚える男性も少なくなかったため、出店に踏み切ったのです」

 巨乳ブームの最中に正反対の「貧乳」を売りにしたところ、これが大当たり。隠れファンが殺到したという。ただ、気になるのは、いったいどんな客が訪れているのかという点だろう。
 同店に在籍するほなみ嬢(21歳=T158、B68・W54・H76)は、パッチリとした瞳とアヒル唇が色っぽい、AAカップのペチャパイ美女。その彼女がこう語る。
 「お客さんは中高年の方が中心です。ロリコンというより、昔好きだった女の子が貧乳だったという思い出に浸る人が多いですね」

 思えば、オヤジ世代の青春時代は今より巨乳が少なかったはず。それだけに、来店時に郷愁的なエピソードを明かす中年男性も少なくないようなのだ。
 「一番印象に残っているのは、部活中の女子が学校の水のみ場で蛇口に口を近づけて前かがみになったとき、体操着の間からチラリと見えたオッパイが忘れられない話。『あれも小さい胸だったから体操着に“隙間”ができた』って、嬉しそうに話してましたね」(前同)

 一方、若い男性の間でも貧乳好きは少なくないようで、最もペチャパイのAAAカップのまな嬢(24歳=T166、B72・W57・H80)はこう話す。
 「ドーンと突き出たオッパイが、怖いという男の子って結構いるんです。迫力に圧倒されちゃうのかな。私みたいなペチャパイの方が安心できるみたい」

 いわゆる草食系男子と呼ばれるタイプが来店客にも多いという話だが、これについては、セックスも貧乳女性の方が楽しめるという意見が多いのだ。
 「当然ですが乳房は“脂肪の塊”で、巨乳であるほど感度は鈍くなる。乳房の脂肪が少なく、乳首だけが胸についているような女性は当然、乳首の快感が直に伝わるため、ヨガリ方も激しいのです」(前出・志賀氏)

 つまり、打てば響く体であるため、男性は責め甲斐を覚えやすいのだ。前出のSHOKOママが言う。
 「性経験が豊富な男性ほど、最終的に貧乳に行き着くようですね。理由としては巨乳女性は食も旺盛で、どこか性格もダラシない子が多い。対して貧乳女性は自制的だから、痩せていてしっかり者も多い。気遣いもできるから、男を喜ばせる術に長けているんです」