馬総統「北京との漁業交渉も歓迎」=台湾

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(台北 8日 中央社)馬英九総統は8日午前、ラジオ番組に出演し、先月日本との間で署名された漁業協定について、中国大陸との交流に影響することはなく、また大陸が台湾との漁業協議を望むなら歓迎すると述べた。

台日漁業協定では、台日の主張が重なる経済水域のうち、北緯27度以南から八重山諸島北側までを共同水域とし、釣魚台(日本名:尖閣諸島)12カイリについては取り決め対象外としている。

馬総統は、政府は釣魚台の主権を一歩も譲ることなく、漁業権は大きく拡大したと成果を強調。また、台日間のこの取り決めが両岸関係に影響をおよぼすのではないかとの見方を否定、台湾が協定の基礎としている「東シナ海平和イニシアチブ」は台日ならびに中国大陸の3者がそれぞれ話し合うことを謳っており、両岸間の漁業交渉も大陸にその意向があれば応じるとの考えを示した。

【東シナ海平和イニシアチブ】馬英九総統が2012年8月に提唱した。主権論争を棚上げにし平和的に資源を共有することを目指し、関係各方面による東シナ海行動準則の策定を呼びかけている。

(編集:高野華恵)