チェッカーズ・武内亨、過去のやんちゃ話を笑って紹介
![元チェッカーズの武内亨](https://image.news.livedoor.com/newsimage/5/b/5b5e543a03ccf8e6872b9ea9131daa1c.jpg)
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(左から)TRICERATOPSの和田唱、チェッカーズの武内亨
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二人は、このイベントで初顔合わせだった
二人が出席したのは、3月15日に発売された、オムニバスインタビュー集『14歳』の出版記念イベント。
同書は、音楽雑誌「PATi・PATi」で連載されたコーナーが、各方面で反響を呼んだことから、単行本にまとめられたもの。14歳というタイトルどおり、「大人と子供の間の…、悩み多き“14歳”という多感な時期に焦点をあてた1冊。その時に何に悩み、何を考えて、どう過ごしていたかを追求している。ページでは、計12人のインタビュー記事がズラリと並び、インタビュー完全版として約4倍のボリュームへと拡充させている。
12人のミュージシャンは、こちらの面々。
古市コータロー(THE COLLECTORS)
小5で父親を、中2で母親を亡くし、家族と呼べるものがなくなった。「母親が死んだら、俺も死のうと思ってたんだよ」。ガス栓をひねってみた1月の夜が、14歳の総決算だと語る。
岡村靖幸
家庭の事情により、夙川と新潟の間で転校を繰り返していた中学時代。自分自身にプライドが持てず、誇れるものも何もなく、むさぼるように音楽を聴いていた。
TOSHI-LOW(BRAHMAN)
小学校時代のある事件から人を信じきることができなくなり、音楽とバンドにひたすら救いを求めていた。14歳で描いていた妄想がほぼ現実になった今、若い世代に伝えたいこと。
鈴木圭介(フラワーカンパニーズ)
背が低くて、ド近眼。思春期男子にとってはつらいダブルハンデを背負い、クラスではネクラ扱いされていた少年が考えていたこと、熱中していたこと。爆笑エピソード満載。
フミ(POLYSICS)
中学に入ってすぐ、学校に行かなくなった。3年間で数えるほどしか登校しなかったその理由を紹介。家にもあまり帰らず、友達の家を渡り歩いた彼女の隣にはいつも音楽があった。
TAKUYA(ex.JUDY AND MARY)
あまりよく考えずに入学した長崎の全寮制中学は、体罰と暴力が横行する、軍隊のようなところだった。そんな中で生き抜く方法を探し、ギターを手に入れ、ある決心をした。
草野マサムネ(スピッツ)
怖がりで、空想好きで、自分の世界があれば生きていける。しかし「このままでは女の子と一生話せない」と気づいた14歳。ロックを支えに、ギターを手にし、変革が始まった。
浅田信一(ex. SMILE)
同世代の浜松出身者の中では、彼を知らない人はいないと言われるほど伝説の番長。ある事情で親がいない環境のなか、ナゼそれほどの“反抗”を選んだか、そこからどう脱したか。
武内享(ex.チェッカーズ)
母子家庭のひとりっ子。母親が夜は仕事で不在という状況でのやんちゃ話と、現在は三児の父親としての教育論。本人も長男も次男も14歳で補導されたという稀有な経験を持つ。
坂本美雨
小5でNYに引越し。環境のいい場所で特に問題もない学校生活を送っていたが、13歳のある日突然父親から告げられた衝撃の事実。暗い日々。守ってくれた音楽との出会い。
山口隆(サンボマスター)
「中2は超絶楽しかった」と今も楽しそうに話す。自分の中で押さえ込んでいたサブカルチャー的なものが炸裂し、人間の“業”を肯定できた1年。意外(?)なモテ話も披露。
和田唱(TRICERATOPS)
デビュー以降ずっと封印していた“有名人の子供であるということ”“両親のこと”を初めて語る。つらくて仕方がなかった中学時代、ギターとの出会いである日突然、光が差した。
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(左から)和田唱、著者の佐々木美夏氏、武内亨
今回行われたイベントでは、「14歳、その後…」がテーマ。二人の高校生時代が語られた。
ライブ会場という雰囲気からか、テンションはMAX状態。おそらく、インタビュー記事としての掲載や生配信されにくいレベルに達していた。今回は“事務所の規制無し”という特別扱い。ぶっちゃけ恋愛トークを繰り広げ、笑いを取っていた。
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武内亨
武内は、福岡県立八女工業高等学校に通っていたエピソードを紹介。なんと、その学校には殆ど登校せず、全く関係の無い、久留米高校の校舎にもぐり込んでいた、やんちゃ話を披露。進行役を務めた著者から、「え、何の目的?席なんか当然ないでしょ?」と質問を受けて、「もちろん、女の子が目当て。食堂なんかをブラブラしていた」とサラリと答え、破天荒な高校生活を話し、観客を驚かせていた。
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和田唱
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和田唱
一方の和田は、高校1年から2年生の時に、自ら「好きだ」と告白した上級生との恋模様を紹介。「思いを寄せた女の子には、30代の社会人男性がライバルにいた。キザな男だった」と特長を話し、その時の心境を思い出したようで、改めてその男性に「キザ野郎、ふざけんなよ!」と怒りの声を発した。その叫び方に、女性客らは大ウケだった。
武内はこの本で、14歳のときを活字にされて、「自分の見たくないところをエグられた感じ」と感想を口にして、「心に残る本になった」とも表した。
なお、武内は現在、三児の父親。本人は14歳で補導歴があり、長男も次男も同じ14歳で補導されたとか。この本を息子たちに見せたところ「凄く、この本に見入っていた」とその時の状況を示し「あんまり“俺と変わんない”と思ったみたいだった」と身内のことを話し、恥ずかしそうに笑っていた。
■商品情報
・タイトル/『14歳』
・価格/税込1,680円
・発売日/2013年3月15日
・仕様/四六判、192ページ
・発行/エムオン・エンタテインメント