中国大手検索サイト百度の掲示板に「日本の大学生の24%が“平均”を理解できないらしいぞ」というスレッドが立てられ、中国人ネットユーザーたちが議論を交わした。

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 日本数学会が実施した“大学生数学基本調査”によれば、24%の大学生が小学6年で習う「平均」の考え方を尋ねる問題が分からなかった。数学の基礎学力や論理的思考力が十分身についていないことが明らかになったが、同学会理事長の宮岡洋一東大教授は「『ゆとり教育』と学力試験を課さない推薦入試の増加が学力低下に拍車を掛けた」とみている。

 同ニュースに対して「マジ? ちょっとマジで? 」、「いや〜これはさすがにあり得ないだろう」など、とても信じられないというコメントが多く寄せられた。

 また、「さすが大日本さまだぁ。やっぱ普通とは違うや」、「優秀な大日本帝国の継承者ですこと。なんか韓国人でも平均くらいは分かるらしいから、韓国との付き合いを増やしたらどう? 」と、日本をバカにするコメントも多数あった。

 しかし、ニュースを喜ぶユーザーもいて「どうやらオレ達は何もしなくても、そのうち中国が世界一になれそうだ」、「これなら安心して遊んでいられるや」というコメントあった。さらに「日本の若者が日本を滅ぼすな…オレは信じるよ」という意見もあり、「平均」の考え方も知らない日本に未来はないということのようだ。

 これほど多くの大学生が平均を理解できない理由として「みんな右翼の歴史ばかり勉強して、数学を怠ったのだな」というコメントがあった。また、「おぉ、だから日本人は現金じゃなくてカードで買い物をするのが好きなのか」という感想も寄せられた。

 寄せられたコメントを見ると、大学生の24%が平均を理解できないことは“理解できない”という意見が多く、日本を見下すような発言が多かったが、これに関しては言い返す言葉もないのではないように思う。2002年に小中学校で、03年に高校で始まったゆとり教育だが、中国人ネットユーザーから揶揄(やゆ)されているように学力の低下が判明した。現在は「脱ゆとり教育」が行われていることから、今後の学力向上に期待したい。(編集担当:畠山栄)