20日のセリエA第21節でインテルをホームに迎えるローマ。ズデネク・ゼーマン監督率いるチームは、前半戦の対戦でインテルをサン・シーロで3−1と沈め、大きなシグナルを発した。だが、今はまったく話が別だ。それでも、ローマはコッパ・イタリア準々決勝でフィオレンティーナをアウェーで下し、インテルが待つ準決勝へと駒を進めた。準決勝のファーストレグは23日に行われる。

ローマはFWマッティア・デストロが活気を取り戻し、キャプテンのFWフランチェスコ・トッティが復帰した。だが、リーグ前節はカターニアに敗れている。ゼーマン監督はいつものように、抑えたトーンで前を見据えた。

「インテル戦は決定的な試合ではない。まだ18試合残っているんだ。我々は一試合ずつ戦う。自分たちの前にいるチームたちに近づこうとしてね。最後にどうなるかを見よう。サン・シーロでの対戦では我々が勝った。だが、試合は拮抗していたよ。我々のベストパフォーマンスではなかった。明日はもっとうまくやれることを願おう」

「3バック? 私にとっては、緊急事態のときの策だ。(フィオレンティーナ戦の)前半はとても良いプレーをした。後半は5バックになってしまい、苦しんだね。我々は自分たちのフォーメーション、4-3-3に基づいてプレーしたい」

「レアル・マドリーやアヤックスといった、かつての偉大なるチームが、基準となるフォーメーションで戦い、多くの勝利を手にしたことを覚えている。我々もそうしたい。(ミラレム・)ピアニッチはまだのどの問題がある。起用できるかは分からない」

インテルのアンドレア・ストラマッチョーニ監督に対し、ゼーマン監督はこう賛辞を送っている。

「彼はローマを離れたが、誰もが彼のことをすごくよく言っているね。若く、クオリティーがあり、それを示すだけの大きな可能性を持っている。監督に関しても若手重視のプロジェクトを信じているか? イエスだ。ただ、インテルに若手は多くないと思うがね。もっと多ければなお良かっただろう」

インテルのキャプテンであるMFハビエル・サネッティに対し、ゼーマン監督は次のように述べた。

「重要な選手だ。ラツィオ時代(1994〜97年)、私は(サネッティ獲得を)考えた。彼もラツィオに来ることを考えていたねでも、今はインテルのバンディエーラになった。全員にとって、モラル面でもプロとしても模範となっている。トッティにとっても同じだ。サネッティは彼より少し年上だからね」

イタリアにおけるメルカートについても言及している。

「(マッシモ・)モラッティ会長がお金を使っていない? 欧州での問題は全員にとって同じだ。ブラジルでは経済危機を乗り越えた。イタリアでは苦しんでいる。サッカーだけではない。だから、ほぼ全員に問題があるのは当然だ。だが、私はうれしく思っているよ。これで若手へのチャンスが増え、ようやく彼らがクオリティーを見せられるのだからね」