南原清隆、恵俊彰が勝ってタモリが消える…。
 ここにきて昼のバラエティー戦争に異変が生じている。『笑っていいとも』の視聴率が4〜5%台と低下、そのためTBSと日テレの包囲網が急激に進んでいるのだ。
 「あまりにも『いいとも』(フジ系)が低すぎるので、11月に入ってから『ヒルナンデス』の日テレや『ひるおび!』のTBSが“今日はうちが視聴率トップだ”と連日のようにマスコミ各社にアピールしている。そのため肩身の狭くなったタモリはノイローゼ気味だといいます」(マスコミ界事情通)

 タモリ『いいとも』のシェアをもっとも食っているといわれるのが恵『ひるおび!』だ。
 1部(午前11時〜12時54分)は5〜6%だが、2部(11時55分〜午後1時49分)が6〜7%と圧倒的トップを走っている。
 「政治・経済など硬いネタが多いが、映像を使って恵やコメンテーターが、噛んで含ませるかのように優しく解説しているのが強み」(TBS関係者)

 だが、南原の巻き返しも無視できない。
 「『ヒルナン』の視聴率が7〜8%台なので、気をよくした日テレの広報は11月に『トップ』、『横並びトップ』などと大宣伝。グルメやファッションなど30代女性の視聴者を多くひきつけたのが勝因でしょう。2月に7.8%とトップになり、数字を安定させたあとでも伸ばしている。F1(20〜34歳)、F2(35歳〜49歳)の女性視聴者が多いので、視聴率がそれほど高くなくてもスポンサー受けはけっこういい」(日テレ制作関係者)

 そんな中、打ち切り辞令を気にしているのがタモリ『いいとも』だ。
 「風前の灯ですね。相変わらず時間が止まったような内容にはうんざりです」
 そうぼやくフジ社員は少なくない。
 「だが、打ち切るとタモリの事務所の経営に影響する。毎月5億円近くはフジからわたっているので、打ち切られたらどうなるかわかるでしょう。事務所の担当者も、毎日視聴率表を見ながら冷や汗をかいていますよ」(フジテレビ関係者)

 来春には結論が出ているはずだ。