東京のお金持ちはどの区に住んでいる? 「富裕層が多い街」

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東京都内の“高級住宅街”と言ったら、あなたはどの街を思い浮かべますか? そしてどの街に住んでみたいですか? 今回「マイナビ賃貸」では、総務省統計局の公表による全国消費実態調査データを元に、東京都の市区町村の中から、お金持ちが住んでいる街について調査しました。

有業人員一人あたりの年収や世帯年収などを踏まえて、マイナビ編集部が独自調査した結果をご紹介します。

●港区広尾、白金、青山、麻布といったセレブタウンをエリア内に持つ港区。

最近では、お台場というトレンドスポットも加わり、その資産価値はますます高まっているといえます。

交通の利便性はもちろんのこと、博物館、公園なども多く、緑の多い街並みは、シングルからファミリー、シニアまで幅広い層から人気を集めています。

東京都の抽出調査(2010年度)では、有業人員1人あたりの年収が920万円と、都内トップでした。

また、小学校、保育園などの文教施設も充実しており、保育園においても区立、私立保育園をあわせ数も多く、そのサポート体制も充実しています。

ビジネス街に近いので、場合によっては自転車で快適に通勤している人も多いようです。

●中央区銀座、日本橋、築地、月島などを含む中央区は、大都市東京と江戸風情を併せ持つエリアです。

街には、何代にもわたり中央区に住まう人も多く、老舗と呼ばれるお店も多いのが特長です。

都会の真ん中にありながらも江戸情緒を忘れない「粋な暮らし」が楽しめる街でもあります。

同じく東京都の抽出調査によると、有業人員は1世帯あたり1.29人、1世帯の平均世帯収入は915万円に上っており、豊かな暮らしぶりがうかがえます。

また、区中央部には日本の道路網の始点である「日本橋」があり、通勤・通学、旅行など、交通が至便なことは言うまでもありません。

また、南東部は東京湾に面しており、晴海など湾岸エリアの高層マンション街なども新しいエリアとして人気を集めています。

隅田川の花火大会など、伝統あるイベントも多く、その情景を楽しみながらも、最先端のトレンドに触れられる貴重なエリアとなっています。

●千代田区皇居を囲みたたずむ千代田区は、霞ヶ関、永田町といった国政を司るエリア、また大手町、秋葉原などのビジネス街、そして麹町、番町界隈といった高級住宅地と、街それぞれが個性を持つエリアです。

23区のなかで一番人口が少なく、ビジネス街があるため、昼間と夜間では20倍以上も差があります。

同じく1世帯の平均世帯年収は1,014万円と23区で唯一、1,000万円超え。

有業人員は1世帯あたり1.73人で、共働きの世帯が比較的多いようです。

また、御茶ノ水など都内きっての文教エリアでもあり、名門といわれる学校が集まっています。

そのためか、教育について意識の高い世帯が多く、それに伴う塾などもそろっています。

ほか、四季折々の行事を身近に楽しめるのも千代田区の特長です。

靖国神社、神田明神など、お正月から桜、秋祭りまで、歴史を楽しみながら住まうことができます。

統括港区、千代田区、中央区の3区は、特長として、都会の真ん中ながらも緑が多く、歴史的背景があり、街並みが美しいということが共通点としてあげられます。

東京郊外へ住まうことが人気を集めた時期もありましたが、最近では、資産価値が衰えにくい山手線内エリアの物件が注目される流れがあります。

また、この3つの区に代表されるように、住民よりも企業数が多いため自治体のサービスも充実しており、港区の学童保育などは、他区が毎月1万円以上負担を強いられるところ、1カ月2000円という料金で運営されています。

最後にアクセスの利便性も大きな要因となっているでしょう。

忙しく働く高所得者にとっては、まさに「時は金なり」。

移動時間などを考慮すると、ビジネスの場に近い都心エリアを選択するのは自然な動きなのかもしれません。

(文・エフスタイル)参考資料:平成21年 全国消費実態調査 全国家計資産編(2011年3月31日公表) 

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