ミランFWボージャン・クルキッチは、フィジカル面でもキャラクターにおいても、ズラタン・イブラヒモビッチにほど遠く思われる。だが彼には、ゴールを量産するという同じ能力があるのだ。バルセロナのカンテラで約800ゴールを記録し、トップチームでは26ゴール。106試合出場だが、先発は40回だけだ。6日、ボージャンはミニゲームでドッピエッタを記録した。今はサン・シーロでのデビューと、ミランでの公式戦初ゴールを待っている。ゴールセンスを失っていないことを示し、新たな物語を始めるために。

−ミランにおける背番号「22」は重いものです。6シーズンにわたってカカーが纏い、チャンピオンズリーグやクラブ・ワールドカップ、2度のUEFAスーパーカップ、スクデット、スーペルコッパを獲得した番号です。

「知っているよ。でも、僕が重い番号を背負うのは初めてのことじゃない。バルセロナでは9番だった。以前はイブラヒモビッチやロナウド、(ヨハン・)クライフの番号だった。とにかく、僕は番号にこだわるタイプじゃない。22番を選んだのは、22歳の誕生日にミランに加入したからだよ」

−イブラヒモビッチと言えば、あなた方の運命はすれ違いが多いですね。バルセロナではあなたが彼のポストを奪い、ミランではズラタンが退団してからあなたが加わりました。イブラヒモビッチの代わりというのは重いですか?

「僕は彼の代わりとして来たわけじゃない。攻撃陣の選手はたくさんいるんだ。イブラヒモビッチは素晴らしい選手だけど、僕と彼はかなり異なる選手だよ。彼は2メートルあるけど、僕は160センチだ。違うクオリティーを持っているんだよ」

−ズラタンが難しい気質というのは本当ですか?
「僕は幸運にも彼と知り合うことができた。素晴らしいというだけじゃなく、とても器量の大きな人だと言えるよ。僕はすごく彼のことを称賛しているし、彼がやったことを考えれば、バルセロナではもっと違う扱いに値したと思う」

−イブラはイタリアを去った多くのカンピオーネの一人です。あなたは去年、逆にイタリアへ来ることを選びました。危機にあるカルチョのためにバルセロナを去るという決断に向け、何が後押しになったのですか?

「僕は、イタリアのサッカーが危機にあるとは思わない。確かに、僕がスペインで小さいころから学んできたサッカーとは違うね。すごく戦術的で、より組織的だし、守備により注意を払う。ここでプレーするのは簡単なことじゃない。でも、僕は自分の進歩をすごく喜んでいるよ。すごく成長したと思う。完璧なサッカーなんて存在しないんだ」