FWアレッサンドロ・デル・ピエーロは29日、トリノでシオンと再び交渉に臨んだ。2時間半にわたる会談だったが、同選手はまだ考えている。彼の未来を知るには、もう少し待つ必要があるようだ。デル・ピエーロはほかのオファーにも魅力を感じている。まずはシドニー、そして別の欧州クラブ(トッテナム?)だ。

兄でもある代理人のステファノ・デル・ピエーロ氏は29日、再びシオンのクリスティアン・コンスタンティン会長やマルコ・デ・ジェンナーロSD(スポーツディレクター)と会談し、ここにデル・ピエーロ本人も参加。シオン側は最終オファーを出し、年俸100万ユーロ(約1億円)強の2年契約を提示した。シオンMFジェンナーロ・ガットゥーゾもデル・ピエーロにプッシュをかけたが、デル・ピエーロはオファーに完全に満足したわけではないようだ。

交渉後、デ・ジェンナーロSDは「ほかに競争相手がいる。交渉には決めなければいけない側面がたくさんあるんだ」とコメント。一方、ステファノ氏は「月曜の交渉よりも深い話し合いだった。最終的な返答をするには、まだ時間が必要だ。そもそも、アレが直接シオンの幹部と話したのは今日になってからだしね」と話している。

デル・ピエーロとシオンの交渉に割って入ったのが、シドニーFCだ。同クラブはオファーを提示したと見られ、エグゼクティブディレクターであるトニー・ピニャタ氏は、『シドニー・モーニング・ヘラルド』で、次のように話している。

「我々は彼を獲得するためにあらゆる動きをしてきた。取締役会も我々のプロジェクトを100%支援している。我々は、彼がチームにとって理想的な選手だと考えているんだ。デル・ピエーロの周辺とコンタクトを取り、返答を待っている。我々は名前を売ろうとしているんじゃない。これ以上ないほどに真剣だ。我々にとって、彼クラスの選手がいるのはとても素晴らしいことなんだよ」