カリル・アル・ガムディ氏、この日の主審です。

南アフリカW杯のチリ対スイス戦で、イエローカード9枚、レッドカード1枚。
同じく、南アフリカW杯のフランス対メキシコ戦で、イエローカード6枚。
ACLの川崎F対メルボルンで、イエローカード9枚、レッドカード2枚。

既に、南アフリカアフリカW杯のときに、この主審についてnumber紙が書いていますね。
退場者続出の南アにおけるジャッジ。岡田ジャパンの意外な弱点がそこに!(number)

もちろん、これらのカードの中には妥当のものも多いでしょう。ただ、カードを沢山出す傾向がある主審ということは間違いなさそうです。

問題は、そういう主審だということを選手が知っていたか、意識していたかということ。そういう意味では、後半23分に内田がPKをとられたシーンは、どうだったでしょう。内田にとってはファウルをとられたのは意外だったと思うけど、両腕を相手選手の体に回したのは不用意でした。
終了間際の栗原の退場は・・・その前にオフサイドだと思うけど、相手にうまくやられたかな。
それにしても、この主審のファウルとカードの基準がよくわからなかった。抜かれそうな時に倒すとカードが出やすいような気がしたけど・・・。
結局、この試合は、イエローカードが7枚、退場者二人という荒れた試合になってしまいました。

(あ、この審判団のジャッジは、日本に一方的に不利というわけじゃなくて、公平に変なジャッジでした。)

それにしても、後半アディショナルタイムのFKを蹴る前に試合終了間際の笛を吹かれたのはなあ。まあ、確かにルール上は間違ってないけど、普通はFKを蹴って終わるよね。

とまあ、審判のことばかり書いたけど、試合自体は非常に緊迫して面白いものでした。
オーストラリアは予想通り、ロングボールを多用して、高さで勝負してきました。その攻撃に日本はかなり苦戦しましたけど、一方で、日本はショートパスを駆使したコンビネーションでチャンスを作りました。その意味では、この日のピッチは3日前にラグビーの試合をしたとかで、デコボコのピッチは日本にとっては不利でしたね。

内容的には、さすがにこのグループの中での最大のライバル同士の戦いという感じだったんですけど、その意味でもこの審判団が担当したのは、非常に残念でした。もっと、ジャッジにイライラしない中での勝負を見たかった。ホームでのオーストラリア戦は、イルマトフさんに吹いてもらいたいなあ。

さて、ブラジルW杯アジア最終予選の3試合を終わって、2勝1分の勝ち点7。5カ国のうちの上位2カ国がW杯出場権を得ることを考えると、悪くない出だしですね。次のイラク戦では、今野、栗原、内田が出場停止、吉田麻也と森本が怪我でどうなるかわからないといった感じで、多少の不安があります。でも、幸いにもホームでの試合ですので、勝って優位な立場を固めたいところです。またメンバー選びから楽しめそうですね。