とんねるずの石橋貴明が久々にCMに登場したことで、テレビ関係者に様々な囁きがもれ伝わってくる。
 『矢島美容室』でのロッテCM出演などを除けば、石橋のCMは2000年の明治生命以来となる。今回は男性向けスキンケアブランド『ウル・オス』(大塚製薬)で、V6の岡田准一とのコンビだ。もっともギャラは、人気、実力が絶好調だった'90年代後半に比べると大幅に下落し推定3000万円程度。

 それにしても、とんねるずの事務所『アライバル』社長である石橋は余裕しゃくしゃくの仕事ぶりといえよう。CM以外に目下レギュラーは『みなさんのおかげでした』(フジ)のみ。毎回のギャラは2人で推定800万円程度で、年換算で4億円とみられる。
 「石橋の仕事は週1回の番組収録だけで、あとの時間はヒマ。プロデューサーをゴルフ接待している時間もけっこうあるようです」(事務所関係者)

 アライバルの副社長である木梨憲武も、それほど忙しいわけでもない。
 「『みなさんのおかげでした』のほかは、サンヨー食品のCMがあるくらいです。かつては木梨の単発番組も数本あったが、低視聴率で打ち切られた。あとは春秋の期首改編でのSP番組に出ている程度。石橋の妻・鈴木保奈美も同じ事務所に所属しているが、昨年、NHK大河『江』で復帰したものの、終了してからはほとんど仕事をしていない」(女性誌記者)

 石橋は収入が激減しているにもかかわらず、なぜがむしゃらに働かないのか。1本のバラエティーで年に推定2億円程度入るので、ゆとりがあるのかもしれない。だが、マネジャー(3〜4人)の人件費もあるし、事務所(渋谷区恵比寿)の家賃もかかる。
 そのあたりの事情について、あるテレビプロデューサーがこう言う。
 「これまでの稼ぎが、たんまりあるからですよ。一説には15億円のプール資金が事務所内金庫にあると噂になっています」

 たしかにとんねるずは、これまで秋元康氏ら業界の大物を後ろ盾にして高いギャラを稼いできた。芸能界の中でもとんねるずの高収入は知られ、所得公示最後の'04年で、ともに4億円台の収入があった。
 ただ、これはあくまでも2人だけの所得。事務所の所得はまた別である。推定で毎年4億円前後だそうだが、これだけあれば貯まるのは当然。だから石橋は無理して仕事をしなくても、残りの人生、優雅な生活を送れるのだ。
 なんともうらやましい話である。