2011年7月、深海5000メートルのテスト潜水に成功した中国の有人潜水艦「蛟竜号」は12年6月、再び7000メートルの深海に挑戦する予定だ。現在、「蛟竜号」の母船「向陽紅09船」が青島の母港で待機している。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 蛟竜号は中国が設計・開発した有人潜水調査船で、組み立てや海上試験も中国が単独で行った。蛟竜号は自動航行機能と一時停止定位機能を有し、目標の捜索と定位に長(た)けている。高速水面下音響通信機能があり、潜水艇は水面下で音声、画像、文字などの情報をリアルタイムで母船に伝達し、母船の指令もリアルタイムで潜水艇に伝えることができる。

 中国が開発した亜鉛充電池は他国の潜水艇と比較しても容量が大きく、水面下での十分な作業時間を確保できる。蛟竜号の設計深度は水深7000メートルだ。(編集担当:米原裕子)