18日のチャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグで、バルセロナを1−0と下したチェルシー。FWディディエ・ドログバは試合の大半で大げさに倒れたが、「ジャイアントキリング」となる一発を決めた。英紙『デイリー・メール』は、ゴールパフォーマンスの写真を大々的に掲げ、「ドログバ対メッシは1−0」との見出しでチェルシーの勝利を祝っている。

戦術的には美しいものではなかったかもしれない。だが、結果としては完璧だった。『インディペンデント』も、チェルシーの勇猛果敢なディフェンスのおかげで、少なくともこの夜は、バルセロナFWリオネル・メッシも輝けなかったと伝えている。

『ミラー・スポーツ』は、チェルシーのベテランたちを疑っていた者たちも、これで再び彼らを信じなければいけなくなったとしている。ロベルト・ディ・マッテオ監督は『テレグラフ・スポーツ』で、「ほぼパーフェクトなパフォーマンス」と述べた。バルサMFアンドレス・イニエスタは、チェルシーの勝利が「正しくなかった」と話している。

見方の問題だ。確実なのは、『デイリー・エクスプレス』の言うように、チェルシーの「かつての若者たち」が成功を収め、「メッシを片付けた」ということ。それは、「バルセロナを撃破」(『タイムズ』)し、「バルセロナを恐れさせ」(『ミラー』)、「チェルシーに希望を与えた」(『テレグラフ』)ドログバのおかげでもある。

『ガーディアン』は、チェルシーの戦術が「醜い美しさ」を持つものだったと強調している。ただし、すでに先手も打っており、セカンドレグでメッシがファーストレグのようなミスをすることはないだろうともしている。それでも、来週の火曜までは、「ドログバ対メッシは1−0」なのだ。

なお、『サン』は、試合前日にイングランドのサポーターと、メッシやDFダニエウ・アウベスらバルセロナの一部選手たちが激しく言い合っていたことを報じている。この日のために買ったユニフォームにサインしてもらえなかったというのが理由のようだ。

一人のサポーターが携帯でこの様子を映していたそうで、D・アウベスはやめるように求め、スペイン語でののしり始めたという。セキュリティーが割って入ったそうだ。サポーターたちは宿泊費を払って滞在していたが、バルセロナの要請でホテルを去るように求められたという。