78分間にわたる「死」から、ピッチへの復帰もあり得るかもしれない。ボルトンのオーウェン・コイル監督は、MFファブリス・ムアンバがピッチへ戻ってくると信じている。

3月17日に行われたFAカップ準々決勝のトッテナム戦で、試合中にピッチで倒れた24歳のムアンバ。コイル監督は同選手について、クラブの公式サイトで「私はファブリスのことを知っている。彼はファイターだ。いつか彼がピッチへ戻ってきても、私はまったく驚かないだろう」と語った。

だが、コイル監督も、16日に退院したムアンバに必要なのは、サッカーへの復帰を考える前に、家族と時間を過ごすことだと分かっている。指揮官は「今のところ、彼には少し家族と一緒に時間を過ごすことが必要だ。彼の状況はチェックし続けるし、回復を続けられるように全員が願っている」と続けた。

ムアンバのことがあってから約1カ月。イタリアでは14日、試合中に倒れたリヴォルノMFピエルマリオ・モロジーニ選手が心停止で亡くなるという悲劇が起きた。コイル監督はこの悲劇を受け、このように話している。

「先週末にイタリアで起きたことから、ファブリスの件について正しく考えていくべきだ。ファブリスが恋人のシャウナさんや息子のジョシュア君と一緒に時間を過ごせているということが、今は最も大切なんだよ」