桑田氏は引退後の09年、かつて進学を「断念」した早大に入学。大学院のスポーツ科学研究科を首席で卒業したが、その卒業論文がこれまたKKの仲を悪化させた。球界OBが明かす。

「論文には、現役プロ野球選手300人にアンケートをとり、体罰、イジメの実態を探るくだりがある。これはかつての清原の言動を当てつけたものらしく、それを知った清原は『チッ、しょうもないこと書きやがって』と舌打ちしていた。そもそも清原は、桑田が早稲田に行ったこと自体が気に入らないんだよ」

 いったいどういうことなのか。球界OBが続ける。

「桑田はドラフトで、推薦入学による早大進学を撤回する形で巨人入りした。約束しておきながら試験を受けなかった場合、その学校の生徒はその後数年間、推薦を受けられなくなる。だから清原は後輩のOBらにこう憤慨したらしい。『あんな不義理をして後輩に迷惑をかけといて。あのボケ、何考えとんじゃ!』と」

 ぶり返した怒りの炎に油を注ぐ事件も勃発した。昨年1月に放送された番組「スポーツ人間交差点〜光と影〜」(TBS系)がそれである。PL学園3年の夏に甲子園で全国制覇をした野球部の同期と一堂に会する企画で、もちろんテレビ局としては、KKのツーショットは必須と考えた。

「一説に、出演オファーを受けた清原氏は『桑田が出るんやったら俺は出ん』と言ったとか。結局、テレビ局は清原氏を取り、桑田氏は登場しないという不自然な作りになった」(前出・デスク)

 3月5日、都内ホテルで開かれたNPB新人選手研修会に講師として登壇した桑田氏は、プロとしての意識を説いた。前出・NPB関係者が説明する。

「みずからの現役時代を振り返るVTRを流してからしゃべりだしましたが、もちろんVTRには、物議を醸したドラフトのシーンは登場しません。『髪の毛を染めたり、ピアスを開けたり、夜遊びをしている暇があったら、野球に打ち込んでください』と諭しましたが、現役時代の清原氏を指していることは明白で、『清原のようになるな』というメッセージでしょう」

 昨オフ、横浜DeNAの新監督問題が起きた際、桑田氏の名前もあがった。今後、KKは指導者としてグラウンドに立つこともあるだろう。「同じチームで2人が監督、コーチをやれば、注目度は抜群。しかし、双方ともお互いの風下に立つのは、プライドが許さない」(前出・NPB関係者)

「共演」は、CMが精いっぱいなのである。