こんにちは。風間塾スタッフです。
香川選手の好調ぶりがとどまるところを知りませんね。レヴァークーゼン戦の決勝点もまさに圧巻のプレーでした。今回はそのレヴァークーゼン戦から、香川選手のプレーを解析しています。
1)常に相手を見てフリーになる
 
彼には非常によくボールが集まっています。これはどういうことかというと、チームのみんなが「香川が中心であって、そして上手い」ということを認知しているということであり、それはすなわち彼の存在が「チームの武器」になっているということが言えると思います。
 
まさにこの試合の1点も、そういったところによるパスから生まれたもので、香川の受け方の上手さというのも当然あるのですが、やはり香川に対してチームのみんなが信頼している、「香川を常に見ている」ということが窺えます。そして、そのパスをものすごく上手くゴールに結びつけたテクニックにより、これでまたさらに香川に対してみんなが信頼を置くようになるでしょう。もう信頼というよりも、「頼るようになる」という表現の方がいいかもしれません。

そのくらい香川は、今ドルトムントの象徴になっていると言っていいでしょう。海外でここまでの存在になった選手はここ最近ではいない気がしますが、ブンデスリーガの首位という立場のチームでこのような存在になっているのは、本当に素晴らしいです。

2)ドルトムントとレヴァークーゼンの違い
この試合に関しては「流れ」というものがはっきりとわかる試合でした。
 
立ち上がりから素晴らしいリズムで、ドルトムントは試合を支配し続けました。そしてレヴァークーゼンはそれに振り回されていました。しかし、ずっと耐えているうちにいつの間にか、どんどん前線にドルトムントの選手が並ぶようになりました。これはおそらく心理的にドルトムント側が「これだけ攻めているのだから大丈夫」と思った部分もあったのでしょうか。とにかくそれによってドルトムントの中盤は空きはじめ、レヴァークーゼンが今度は攻めるスペースというものを見つけ始めました。

ドルトムントの選手とレヴァークーゼンの選手の攻撃をしたときの「違い」とは、「見えている(意識できる)スペースの大きさ」です。

ドルトムントの選手は、小さなところでも「スペース」という考え方ができます。それは、常にお互いがボールを受けて、それを繋いでいくというサッカーをしているからです。

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