中国新聞網は25日、日本の文化審議会が24日に「和食」のユネスコ無形文化遺産登録申請にかんする報告について審議を行ったことを伝えた。

 中国新聞網は、報告は農林水産省がまとめたもので、趣旨は「和食・日本人の伝統食文化」の世界無形文化遺産入りをユネスコに申請することであると紹介。申請文書の草案に「和食は新鮮かつ多様な食材を美しく盛り付けたもので、正月や田植えなどの伝統活動に密接に関係している」「自然を尊重し、食事によって家族や集団のつながりを増進する社会的習俗」との文言が盛り込まれたと伝えた。

 また、これまでにフランス料理、地中海料理、メキシコ伝統料理などが世界無形文化遺産リストに登録されたこと、日本は歌舞伎や能など20項目の世界無形文化遺産を持っていることを合わせて紹介した。

 「文化強国」を目指す中国は近年、国を挙げて世界無形文化遺産申請に取り組んでおり、2010年の「中医鍼灸」「京劇」など、これまでに世界最多の29項目が世界無形文化遺産として登録された。(編集担当:柳川俊之)