今年2月に力士たちの「八百長メール」が発覚して火を噴いた大相撲八百長問題に関連して、本誌は大関・日馬富士(はるまふじ)の元付け人・雷鳳の独占実名告白を掲載した(週刊ポスト3月11日号)。その内容は、日馬富士と白鵬の優勝決定戦(2008年九州場所)の八百長疑惑のほか、注射力士の送る「サイン」、そして角界に広く流行する違法賭博など多岐にわたる。

だが、その衝撃告白のさなかに東日本大震災が発生したこともあり、誌面に載せられなかった暴露話もあった。有名力士たちの“手形詐欺”である。雷鳳が語る。

「国技館で力士の手形が売られてますよね。アレ、実は大関(日馬富士)の手ではないんです」

手形色紙は、力士が原本となる色紙を提出し、店がそれを複製して販売する。

「大関が安馬から日馬富士に四股名を変えた時、“お前がやっとけよ”といわれてボクが押しました。関取でもない力士の手形をお客さんが買っていくのは複雑な気分でした」

巡業や地方場所では一度に何百枚もの色紙を配る。

「自分できちんと手形を押してサインをする力士は巡業先の控室でやっているが、そうでない力士は近くのホテルの一室などでこっそり“大量生産”する。良心的な関取は1枚当たり10円くらいのバイト代を払うそうですが、ボクは一度ももらったことがない(笑い)。

確かに真面目にやると時間がかかるし、腕も疲れる。でも、これは力士ができる数少ないファンサービスなんですけどね」

もし手元に有名力士の手形があるようなら、確かめてみてはどうか。作成された時期によって、掌の大きさや形が明らかに違っていたりするかもしれない。

※週刊ポスト2011年12月23日号