©2011「漫才ギャング」製作委員会
 初監督にして大ヒットを記録した青春エンタテイメント映画『ドロップ』から2年、自身のベストセラー小説を佐藤隆太と上地雄輔の出演により映画化し、震災直後の3月19日に公開された、品川ヒロシ監督作品第2弾『漫才ギャング』。劇場公開から5ヶ月、早くも8月23日に同作がDVD&ブルーレイとなって発売されました。

漫才ギャング

 売れない漫才師の飛夫は、相方から解散を告げられてヤケになり、留置場に放り込まれてしまう。そこで出会ったのは同じく留置されていた龍平。ドレッドヘアーに全身刺青、ケンカに明け暮れる龍平にビビっていた飛夫だが、龍平のツッコミの才能に目をつける。

売れない芸人と不良が、留置所でコンビ結成

佐藤隆太演じる主人公・黒沢飛夫は、漫才コンビ“ブラックストーン”として活動を続けていますが、なかなか思うようには売れず、結成10年目にして突如、ピース綾部演じる相方の保から借金を理由に解散を告げられます。ヤケになっていた所を、宮川大輔演じる借金取りの金井に絡まれて気を失い、目が覚めた場所は留置所の中。そこで、上地雄輔演じる不良・鬼塚龍平と運命の出会いを果たします。

 ドレッドヘアーに全身刺青という強烈なビジュアルの龍平に、第一印象ではビビっていた飛夫でしたが、会話を交わす中で、徐々に龍平の“ツッコミ”としての才能に気付かされます。飛夫の心の声は漫才の審査員のごとく、龍平の返す一言一言をツッコミの評価として的確に解説。売れない芸人とストリートギャングとの初対面の会話は、まるで人気芸人のステージのごとく、留置所に居合わせた他の者も思わず笑い出すほどでした。

売れない芸人を健気に支える癒し系美女

一方的に関西弁でまくしたて金を取り立てる宮川大輔の他、綾部の住むアパートの隣人でガンダムオタクのロバート秋山など、吉本の個性派芸人が大挙出演。脇を固める共演者の会話すべてが漫才のごとく、売れない芸人のハズの“ブラックストーン”の舞台ですらも、常に笑いが絶えません。

 一方、龍平とストリートギャング“スカルキッズ”との乱闘シーンでは興奮を、飛夫を健気に支える彼女・由美子役の石原さとみが癒しを。視聴者の喜怒哀楽の感情を見事に引き出し、日々の嫌な出来事を一瞬でも忘れ、観終えた後には心地良い清々しさと前向きな力を与えてくれる作品です。

 主題歌は、デビューから3作連続でオリコン・アルバムランキング1位を獲得しているSuperflyの「Beep!!」(2011年3月発売シングル)。挿入歌には、アーティストとしても活躍する上地雄輔の「俺なりのラブソング」(2011年2月発売セカンドアルバム「あの・・夢もてますケド。」収録曲)が使用されています。

漫才ギャング - 作品情報

漫才ギャング スタンダード・エディション [DVD]
よしもとアール・アンド・シー (2011-08-23)
売り上げランキング: 430