インテルのマッシモ・モラッティ会長は16日、「私が必要としているのはGM(ゼネラルマネジャー)ではない」と語った。正式に、レオナルド監督の後任となる新指揮官探しが始まった形だ。同会長は17日、元チリ代表監督のマルセロ・ビエルサ氏が、インテルのオファーを「個人的な理由」で断ったことを明らかにしている。

「あちこちの監督が就任を拒否したとの報道を目にしたが、我々は誰にもノーと言われていない。ビエルサだけだが、彼は個人的な理由から対話を続けられなかったんだ。とても残念がっていた。(カルロ・)アンチェロッティ? 彼のことを考えた者はいない。もちろん、評価していなからではないよ。つまり、彼からもノーと言われたわけではないということだ。確かに我々には候補者たちがおり、これから私は選ばなければならないが、それは私の問題だ」

新監督候補からは、フィオレンティーナのシニシャ・ミハイロビッチ監督が外れることとなった。フィオレンティーナは17日、同監督が新シーズンもベンチに座ることを発表している。モラッティ会長は17日朝、「ミハイロビッチ? 彼は別のクラブの一員だ(フィオレンティーナとの契約は2012年までで、1年間の延長オプションつき)。現時点で、私は契約下にある監督(の招へい)に動いていない」とコメント。さらに同日午後にも、「彼は別のクラブの一員で、私が話すことはできない」と述べていた。

インテルは、1年のオプションつきで1年契約を結ぶことを考えているようだ。ミハイロビッチ監督とビエルサ氏が外れたことで、候補に挙がるのはファビオ・カペッロ、カルロス・ドゥンガ、デリオ・ロッシ、アンドレ・ビラス=ボアス、ジーコ、ジャンピエロ・ガスペリーニ、フース・ヒディンクという面々になる。ビラス=ボアス監督のことは気に入っているが、ポルトとの契約解除金がある。だが、現時点で主な候補と見られているのは、同監督とイングランド代表のカペッロ監督だ。

ロッシ氏はイタリア『レディ・ラジオ』に対し、インテルとフィオレンティーナからの関心について、「メディアの報道を見ているが、まったく何もないよ。(噂は)うれしいが、どちらのクラブからもコンタクトはなかった」と話している。

また、イングランド代表を率いるカペッロ監督は、イタリア『スカイ・スポーツ』で、「私はバカンス中で、孫たちと海にいる。とてもリラックスしており、君らが何の話をしているのか分からない」とコメント。レオナルド監督については、次のように語った。

「誰もが自分のキャリアと人生にとって正しいと考える道を選ぶものだ。私が口を挟むことではない。何度も批判を耳にしたが、誰だってより良いと思うことに決めるものだよ」