一日休息を経て、週末は楽天戦である。以前も書いたように、楽天は監督が交代したことで是が非でも負けたくないチームになっており、なんとしても最低1勝、あわよくば連勝で終わりたい所である。

現在攻撃時において無風地帯とまで揶揄されるセカンド井端・サード森野の2番3番であるが、ファームではこれを見据えて準備しているようで、下記の通り今週の三連戦において、打つ方ではそれなりに結果が出たようである。

セカンド堂上弟

火: 3打数2安打2打点 (DH)
水: 4打数1安打1打点
木: 5打数2安打1打点

サード福田

火: 5打数2安打3打点
水: 4打数1安打1打点
木: 5打数1安打0打点

堂上弟は怪我さえなければ井端とレギュラーを競わせる予定であった所、ファームで調整しながらこうして調子を上げてきたようであるから、早晩昇格となることが見込まれる。本職がショートやサードだった所、昨年井端の脱落で急遽セカンドを守らせたわけだが、これほど森野が不調でもまだ堂上弟にセカンドを守らせている所を見ると、井端の選手寿命をの限界を見越しているのだろう。ここまで安定的に2割前半の打率を残してきた井端であるが、これも6月に入ってはこれがさらに1割5分程度に下降、相変わらず四死球を取れることもなく、顔で野球をやるというその顔すらもう効かなくなってきている有様である。とうに代え時であるにも関わらず期待の堂上弟が出遅れということで歯痒かっただろうが、そろそろ準備ができたのではないかと思われる。

一方で森野の不調を睨んでか、今週に入って4番サードで固定されている福田であるが、打つ方では問題ない力を持っており、あとは守備が許容範囲かどうか、ということになるだろう。仮に堂上弟と福田を入れるとなると、ただでさえ失策の多い荒木が右にも左にも気を使うということで大変であろうが、彼も立派なベテラン選手であり、それぐらいの方が心に張りが出ていいだろう。もう先輩である井端に頼れる状況ではなく、要の谷繁も脱落となれば、荒木には今までに見せたことの無いリーダーシップで若い選手を率いていくことが求められる。

彼等をいきなり同時に昇格させてスタメンで使うということ自体若干非現実的ではあるが、仮にそれが実現した場合、外野から2番バッターを調達する必要にはなるだろう。大島が戻ってこればいいが、今のメンバーではなかなか2番適正のある選手がいないため、あえていうならば彼かと思われる野本をここに使うとすると、

1番荒木
2番野本
3番平田
4番和田
5番佐伯
6番福田
7番堂上弟

という荒木以外はクリンナップを打つタイプの選手が揃うというなかなか骨太な純国産打線が仕上がることになる。谷繁がいない今、中核を担う和田と佐伯の二人が余計年寄りに見えるだろうが、試してみる価値はある。井端・森野を1軍に残したままやろうとすると岩崎恭などを落とすことになってしまうため、相当に思い切らないと取れない方法ではあるが、既に開幕から40試合以上が経過しており、遠くない日になんらかのアクションが取られることとなるだろう。それを事前に封じるくらいの活躍を森野・井端ができればいいのだが。

まだ少し早い気もするが、場合によっては今日の楽天戦から大きく動かしてくる可能性もある。念のため経過を注意深く見守りたい。