Jリーグは活力を失っている【加部究】
■様々な影響によりレベルダウンした今年のJリーグ
残念ながら、今年のJリーグが総体的にレベルダウンしているのは明らかだ。
震災があり、中断が長引き、海外移籍が増えるなど様々な要因はある。だが実は最も深刻なのは、チーム数が急増したことにより、特にJ2以下が安易な補強に依存し過ぎていることだと思う。
早くJ2で落ち着きたい。そう気持ちが急くから、大学生や上位クラブで出番を失ったベテランばかりの補強に走る。だがそれではプロが存在しなかった日本リーグ(JSL)時代と変わらず、プロクラブがアカデミー(下部組織)を持つ意味がない。
■選手の備える質を吟味せず安易な補強に走る
問題なのは、各クラブの強化部が今戦えるかという視点ばかりに重きを置き、選手の備える質を吟味しきれていないことだ。例えば、サッカーの選手に必要な要素は多岐に渡るが、高校年代の選手に比べれば、4年間の経験を積み上げている大学生は、当然フィジカルや戦術理解力、さらには経験値などを加え、平均点では上回ってくる。
(続きはJマガ公式携帯サイトで)
■著者プロフィール
加部究
1958年生まれ。東京都出身。立教大学を卒業後、スポーツニッポンへ入社。ワールドカップを取材するため会社を3年で退職。以降、1986年メキシコワールドカップから6大会連続で取材を行っている。近著に『ワールドカップ全史』(コスミック出版)がある。
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加部究
1958年生まれ。東京都出身。立教大学を卒業後、スポーツニッポンへ入社。ワールドカップを取材するため会社を3年で退職。以降、1986年メキシコワールドカップから6大会連続で取材を行っている。近著に『ワールドカップ全史』(コスミック出版)がある。
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