「ボアテング？　プレツィオージ会長とは昨日連絡した。我々は笑っていたよ。彼はボアテングのクオリティーから、金額を上げたがっているからね。合意できるはずさ」

18回目のスクデット獲得の立役者の一人、MFケヴィン＝プリンス・ボアテングは、ミランに残るというわけだ。ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は、「我々のトップ下はボアテングだ。彼のフィジカルが我々には必要なんだ。彼がレギュラーだろう」とも強調している。

だが、ジェノアのエンリコ・プレツィオージ会長は、「ガッリアーニとは問50％、問題ないだろうし、ボアテングはミランに買い取られるだろう」と述べており、同選手の共同保有権の残り半分が、当初よりも高い値段になっていると警告している。

スクデット獲得祝いの場で、ボアテングがムーンウォークを踊ったことを受け、「彼が躍ったから余計にお金を払うとガッリアーニは私に言ったよ」と冗談を飛ばしたプレツィオージ会長は、「ワインみたいなもので、時間が経って良くなればなるほど、お金もよりかかるんだよ。彼は今の価値の半額でしかないんだ。昨夏、彼の獲得には少ししか払われなかった」とも語った。

ただいずれにしても、プレツィオージ会長は「ガッリアーニとはすでに合意している。（マルコ・）アメーリアや（ジャコモ・）ベレッタ、（ロドニー・）ストラッサー、（ナマディ・）オドゥアマディ、（ジャンマルコ・）ジゴーニと、ほかの選手たちについてもね。ミランがこの合意を守れば問題はないだろう。そして私はそうなると思っている」とも付け加えている。

インテルがボアテングに関心を抱いているとも言われるが、プレツィオージ会長は「私は知らない」と一蹴した。

なお、ガッリアーニ代表取締役は契約満了を迎える選手たちについて、あらためて明確にすべきときが来たと話している。最初にアポイントがあるのはアンドレア・ピルロで、クラレンス・セードルフ、マルク・ファン・ボメル、マッシモ・アンブロジーニと続くだろう。

「時間はある。契約延長について明かすことはない。明日から始まる。マーケットでほかの選手について考えるのは、満了を迎える選手たちと合意してからだ」

一方で、ミーノ・ライオラ代理人がビッグネームのミラン移籍に動いているとの話に、ガッリアーニ代表取締役は「私は何も言われなかった」とだけ述べている。