15日のニューカッスル戦がドローに終わり、チェルシーのカルロ・アンチェロッティ監督は試合後、本拠地スタンフォード・ブリッジのファンにあいさつをした。このジェスチャーを、最後の別れだと見た者は多い。さらに、記者会見での指揮官の言葉がその見解を強めた。アンチェロッティ監督は来シーズンもチェルシーの指揮官でいるかどうかは分からないと明言したのである。

「何が起きるかは分からない。ミーティングは予定していないよ。だが結局のところ、我々が待たなければいけないのは１週間だけだ。私の仕事を評価できるのはクラブだけだよ。彼らが私はよくやったと思えば、私は残るだろう。そうじゃなければ、私は出て行かなければならない。個人的には、私は自分がうまくやったときもあれば、もっとうまくやれたはずのときもあったと思っている」

一方で、シーズンを通じて「うまくやった」ことがなかったのがウェスト・ハムだ。ウィガン戦での黒星により、ウェスト・ハムは２部降格が決定した。そしてこういうときによくあるように、アブラム・グラント監督が解任されることとなった。ウェスト・ハムは最終節を待たずに、同監督を解任している。

空港へと向かうバスの中で、チームに解任を自ら知らせたグラント監督は、「40年間のサッカー生活で最も悲しい日」だと話している。最終節のサンダーランド戦では、ケヴィン・キーン氏が代役を務める予定。一方、後任候補にはニール・ウォーノック、スティーブ・マクラーレン、グスタボ・ポジェ、デイブ・ジョーンズ、マーティン・アレン、パオロ・デ・カーニオといった名前が挙がっている。