前節レッチェ戦で退場したナポリFWエディンソン・カバーニに、3試合の出場停止処分が下された。

発表によると、カバーニは「相手選手に対して正しくない振る舞いをし、マッチオフィシャルに対して抗議したことで、2度の警告を受けて」退場となり、「後半29分に2度目の警告を受けた際に、主審に対して肩を2度叩くという皮肉的行為」をしたとして、処分を科されたとなっている。

ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は、「カバーニに3試合の処分? いつものトゼル(スポーツ判事)だね。北半球(北イタリア)では我々が重視されていないのが分かるだろう」とコメント。さらに同会長は、ワルテル・マッツァーリ監督に対して厳しい発言を続けている。

「マッツァーリはあと2年の契約を結んでおり、現時点では、私の観点では、このまま進むことになる。5位になることを求められた監督が、素晴らしいシーズンを過ごしたからと、さらなる刺激を持たないなどということはないと思う。もしもそうなら、私には理解できないね」

「彼は私が知らない問題があると言いたいようだ。クラブの計画をマッツァーリは完璧に知っているし、彼はそのプロジェクトを支持してきた。その上で、途中で考えが変わることはあり得るだろう。彼が考えを変えたのなら、私のところに来てそれを言うべきだ」

デ・ラウレンティス会長はマッツァーリ監督に退任の可能性があることに対して、非常に厳しい姿勢を貫いている。

「私は裏切られるなどまったく予想していない。私にとって相互に敬意を払うことは絶対なんだ。人生において、契約に従わないことなど一度もなかった。マッツァーリは私に対して正式に何も言ってはいないんだ。もちろん、仕事を中断することはできないし、それは全うしなければならない。ナポリはサポーターのものなんだ」

さらに、デ・ラウレンティス会長は選手たちに対しても、次のようにきつく話している。

「ウチの選手たちはすでに十分なサラリーを払われている。我々を2度倒したキエーヴォの選手たちが、我々よりも稼いでいるとは思わないね。とにかく、3位になったら、チームに感謝するためにディナーを開くよ。1週間、彼らをカプリ島へ連れていくかもしれないね」

いずれにしても、チャンピオンズリーグ(CL)に出場することがクラブの計画を変えることにはならないという。

「我々はファイナンシャル・フェアプレーを尊重する方向にある。シャルケはCL準決勝に進んだが、我々よりも持っているものなどないんだ。それに、我々はまだ3位になるか4位になるか分からない。予選を戦うことになれば、(プレシーズンの)準備だけではなく、明確なマーケットの計画を立てる妨げとなるかもしれない」