昨日は早朝にシャルケとマンUの試合を見たので、眠くて夜に試合をまた見る気にはならず、スカパーのインテルチャンネルでやっていた長友特集を見ておりました。

それを漫然と見ながら、シャルケがマンUに完膚なきまでに叩きのめされた試合を頭の中で反芻していたのですが、確かに負けたことは悔しいけれども、今の彼らにとってはそれはそれで良かったのではないかと思い始めました。

今では準主力の扱いにまでなったパク・チソンも、マンUに移籍した当初はほとんど試合に出ることが出来なかったわけで、たとえ長友や内田がマンUやバルサに移籍したとしても、あれだけ一矢乱れぬオートマティズムが練り上げられたハイレベルなサッカーについて行けるようになるためには、サブとして相当な辛抱期間が必要になった事は間違いないでしょう。

それに比べれば、インテルやシャルケはまだ個人の集合体としての組織レベルに留まっており、選手がミスを「出来る」余裕があると言うか、長友や内田がぎこちないプレイをしたとしても、それが大きく目立ってチームの流れを乱すという心配があまりありません。

現在、南米選手権への選手派遣問題で日本はすったもんだしていますが、彼らにしてみれば日常的にワールドクラスの相手と練習や試合をやっているわけで、それだけでも凄いことですし、日本代表に還元できるフィードバックは計り知れませんからね。

CLで優勝する日本人を出す事よりも、CLに出られる日本人をどれだけ増やせるかが、未来の日本にとってははるかに重要なポイントではないかと思いますね。

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