韓国では14日から15日まで連日にわたって、売春女性たちによる政府の「売買取り締まり」に反対するデモが行われ、大騒ぎとなった。韓国の複数メディアが関連内容を報じており、同件への注目が集まった。

 韓国メディアによると、売春女性をはじめとする約200人は14日の午後、ソウル・永登浦(ヨンドンポ)のタイムスクエアで「集娼村(風俗街)集中取り締まりおよび閉鎖反対集会」を開き、移住に関する対策や「生存権保障」などを促した。さらには、「性売買特別法を廃止しろ」とも求めたという。

 同デモは15日にも続いており、一部の売春女性たちは上着を脱ぎ下着姿で「集娼村閉鎖を中断しろ」と促す事態も発生した。デモ参加者たちは「移住対策も用意せずに、無条件で集娼村を閉鎖する措置はわれわれの生存権利を抹殺する行為だ」と主張し、警察や地方公共団体に対する反発を強めた。

 警察によると、今回閉鎖対象となっているのは、永登浦の集娼村に位置する総42カ所の風俗店だ。このうち31カ所が営業中で、ほかは休業している。「ガラス房」とも呼ばれているこれら風俗店は、10坪ほどの部屋に4〜5個室を設置し、性売買を行っているという。

 一方、永登浦の警察署は3月18日、管内の性売買集結地について「関係機関と合同点検を実施し、建物主に対する立件などを通じて営業所(風俗店)を閉鎖する」と発表しており、4月1日から本格的に風俗店集計地域に対する集中取り締まりを行ってきた。(編集担当:永井武)



■最新記事
脱北女性70人に売春強要した一行が検挙、主謀者も脱北女性=韓国
韓国議員が『セックスとカジノ特区を設立すべき』と発言、批判高まる
HIV感染の女性が無差別売春、20人以上が感染可能性=韓国釜山
借金を返せない女性を日本に売り、「1日10回以上売春強要」=韓国
日本人観光客を相手に売春斡旋、女性容疑者を検挙−韓国