筋肉増強剤使用に関して偽証罪に問われている元サンフランシスコ・ジャイアンツの強打者、バリー・ボンズの裁判が、月曜日、サンフランシスコの連邦裁判所で開かれ、元恋人が「ボンズはステロイドを使っているといっていた」と証言した(3月28日付サンフランシスコ・クロニクル)。

 元恋人のキンバリー・ベルは1994年にボンズと出会い、関係は9年間に及んだと述べ、選手生命を危うくするほどだといわれた1999年の肘のケガは筋肉増強剤ステロイドが原因だとボンズが語ったと明かした。

 また、ボンズが「ほかの選手も使っている」と話したとも証言した。

 ボンズがステロイドについて話したのは一度だけだったが、その後、非常に攻撃的になり、怒りの感情を抑えられなくなっていって、一度ならず「殺してやる」と怒鳴られたという。身体的には筋肉がつき「肩と背中にニキビのようなできものができ、髪の毛が抜け始めたので、とうとう頭を剃ることにした」と述べた。

 さらに「性的機能不全となり、睾丸が縮んだ」とも語った。ステロイドの副作用にはこれらの身体的、精神的変化が見られるといわれている。