ナポリ名物の「年越し騒ぎ」を見物しようとしたイタリア人男性が頭に銃弾を受けた。男性が運び込まれた病院でくしゃみをすると、鼻から銃弾が飛び出した。経過は順調で、男性はまもなく退院するという。中国新聞社が報じた。

 トリノにすむサンジェルマーノさん(28歳)は、12月31日夜から翌1月1日未明にかけて街頭で行われる、「年越し騒ぎ」を見物ようとナポリを訪れた。ナポリの「年越し」は、花火が何発も打ち上げられるだけでなく、日づけが変わる瞬間に銃を撃つ人も多い「物騒な祭り」として知られる。

 サンジェルマーノさんは、右側側頭部に銃弾を受けた。大量に出血して、ただちに救急車で病院に運ばれたが、治療が始まる直前にくしゃみをすると同時に、鼻から銃弾が出てきた。サンジェルマーノさんは、流れ弾に当たったとみられる。鼻から出た銃弾は22口径(直径約5.5ミリメートル)だった。

 医師によると、銃弾はほお骨に当たって減速し、鼻腔内にとどまったと考えられる。眼球部分を傷つけていた場合、重大な障害をもたらしたことが確実という。サンジェルマーノさんのけがに大きな問題はなく、経過も順調だ。まもなく退院する見込みだ。(編集担当:如月隼人)



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