中国代表が日本を批判…地球温暖化対策で“見たくもないわがまま”
メキシコ・カンクンで16日に始まった地球温暖化問題を話し合う国連気候変動枠組み条約の第16回締結国会議（COP16）に出席した中国の解振華代表団団長は、同日行った記者会見で、京都議定書延長反対を表明した日本を批判した。「個別の国家が、これまでに得ることができた成果を否定することは、見たくもない」と、日本の方針は実質的に“わがまま”だとの見方を示した（写真）。新華社、中国新聞社などが報じた。
解団長は、「京都議定書は、国際社会が、過去20年にわたる気候変化について得ることができた『重大な成果』だ」と表明。「絶対に堅持せねばならない」と述べて、日本による延長反対の表明を批判した。
自国については、関連する国際会議で積極的に建設的な役割を果たすと説明し、ブラジル、インド、南アフリカ、そのたの発展途上国と協調しつつ、提案をしていく考えを示した。解団長によると、中国は同問題で、「コペンハーゲン協議」による政治的合意よりも後退した立場をとることはない。「各国が、これまでに得られた成果を基礎にして、さらに前進を続けることで、交渉全体が積極的な進展を得られる」と主張した。（編集担当：如月隼人）
■最新記事
中国：省エネ目標は達成困難、自国専門家「また数字の偽造が…」
長江源流の氷河、40年間で4kmが消失…温暖化影響
＜COP15＞中国が米国に「深く反省せよ！」…激しい応酬を展開
＜COP15＞中国が日本の削減目標を批判「うぬぼれ・まやかし」
＜COP15＞中国の団長が入場断られる…「あんたに資格なし」
