オークランド・アスレチックスは、目を付けていた強打者らが他球団と契約したため、松井秀喜獲得の動きを強める可能性が出てきた(12月6日付サンフランシスコ・クロニクル)。

 関係者によると、アスレチックスはレッドソックスからフリーエージェントになっていたエイドリアン・べルトレ三塁手獲得をあきらめたもよう。この数週間、球団はべルトレに5年6400万ドル(およそ53億円)の条件を提示して交渉を続けてきたが、べルトレのボストン残留の意向が強いため、提示を撤回することにしたという。

 アスレチックスは打線の強化が課題で、ランス・バークマン(元ヤンキース)やアダム・ダン(元ナショナルズ)が候補に挙がっていたが、バークマンはカージナルスと、ダンはホワイトソックスと、それぞれ他球団との契約が成立。今後はフリーエージェント市場に残っているヴラディミール・ゲレーロ、松井、カルロス・ペーニャなどの強打者との交渉を進めるしかない。

 しかし、ゲレーロはレンジャーズに戻ると見られており、球団はペーニャ獲得にはそれほど乗り気ではないようなので、松井がターゲットとなる可能性がもっとも高くなった。