動画投稿サイト「ニコニコ動画」にはユーザーが独自に生放送できる機能があるが、小学3年生で8歳とされる少女が1人で登場し、ネットで大騒動になっている。放送中に、性的な書き込みや質問も多数出て、「親は何をやっているんだ」といった批判も飛び出し、騒動になっている。

   この少女は2010年7月1日に「ニコニコ動画」内に「8さいのヲタク少女・うさ天使・」というコミュニティーを開設し、生放送を始めた。最初は音声だけの放送だったが、4日午後9時半の生放送で素顔を見せた。コミュニティメンバーはそれまで50人ほどだったが、この顔見せで現在は1万1千人ほどに増えている。

7月4日は計4023人が視聴

   7月4日の放送は計4023人が視聴。コメントは5822付いた。少女の髪型はツインテールで、ワンピースを着ている。素顔を晒すこともあるのだが、だいたいは顔を隠すように大きなサングラスを掛け続けた。生放送の「番組」とはいっても自分の顔や姿を映しているだけで、殆どが視聴者とウェブカメラを通した「会話」で進行した。また、ウェブ電話「スカイプ」を使って視聴者とのやり取りも放送。電話待ちが最大13人にもなった。

   コメント欄を使った少女への質問は、始めは「何歳?」「小学校何年生?」という穏やかなもの。少女は「8歳。小学校3年生」などと答えている。「親はどうしたの?」には「カラオケに行っている」。「かわいすぎるだろ」「天使のようだ」などのコメントには「ありがとう」と答えている。

   しかし、質問は次第に性的で卑猥なものが多くなっていく。「お兄ちゃん大好き、って言って」「ワキ見せて」「48手ではどれが好き?」。「胸ちいせぇ」に少女は「胸ないよ!うるさいなぁ!!」と絶叫。それに対し視聴者は「クソガキ、うるさい!!」などと反応した。

芸能プロダクションが関わっている?

   やがてこの少女や少女の親、この放送の視聴者への非難が出てくる。

   「どんだけロリコンがいるんだ」「クソガキは寝る時間だろ」「親を出せ、親は何をやってるんだ」「ニコ動は子どもの使用を規制しろ」。

   放送中、少女は一人でパソコンを操ったり、自分を映しているカメラを調整したりしていて、視聴者からは「どんだけパソコンに詳しいんだ?」という驚きの声も上がっていた。ただし、放送での話しぶりや、態度、コミュニティーでの告知など少女が一人でやっているには手が込みすぎている、という見方も出て、芸能プロダクションなどが関わっているのではないか、と推測する視聴者もいた。

   「ニコニコ動画」を運営するニワンゴの親会社ドワンゴ広報は、今回の少女の動画騒動については知らないが、生放送の年齢制限は設けていないため、公序良俗に反するなど規約違反がない限り8歳の少女が生放送しても問題がない、といっている。

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