カメルーンの出来が酷かったことも忘れてはいけない<br>(Photo by Tsutomu KISHIMOTO)

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担当M(以下M):やった〜、勝ちました〜!!!!!

ラモス(以下R):すごい、やったね!! 本当にうれしい。最高だったね、みんな気持ちが入っていた。大久保も体をずっと張ってたし、松井もどんどん仕掛けてくれたし、闘莉王と中澤のセンターバックコンビも相手を恐れずにぶち当たっていったし、他の選手もみんな本当によく戦ってくれたよ。感激したね。

M:これで次のオランダ戦がますます楽しみになってきました。

R:僕はそれまでに解決する課題が2つ見つかったと思ってますよ。一つはシステムをどうするか。日本が勝ったとはいえ、相手のカメルーンが酷かったことは考えておかなければいけない。パスがつながらない、どんどんシュートをミスしてくれる相手って今後当たる確率はないですよ。ただでさえオランダはカメルーンより攻撃力が上ということを考えると、日本はカメルーン戦の勝利にとらわれずに次の試合の策を柔軟に考えたほうがいいと思います。

M:勝った後のメンバーはいじるなといいますけど、もう少し守備を強化してオランダ戦に臨むということですね。

R:そう、相手との差を認識して地面に足を付けないとね。だから、僕だったら駒野の前に内田をおくとか、左サイドに遠藤を出して、ボランチに阿部と長谷部を並べるとか、そういう配置にします。もう少し守備を強くするためにどうするかという発想です。

M:もう一つは選手起用のことですか。

R:僕は俊輔のことを心配してます。確かにケガがあるかもしれない。だけど俊輔にどれくらいの能力があるかを考えると、苦しいときに彼を使うことは必要になると思いますね。だから俊輔にもちゃんと大会でプレーできるような準備をしてあげなければいけない。

M:そのためにはどんなことをすればいいのでしょうか?

R:本当ならカメルーン戦の終盤で試合を落ち着かせるために投入すればよかったと思いますね。オランダ戦ではぜひ流れに応じて投入してあげてほしい。

M:次のオランダに勝てば決勝トーナメント進出がグググっと近づきますが、デンマーク戦までもつれ込む可能性は高いですからね。

R:そのデンマーク戦にいろんな選手が起用できるように考えて戦わなければいけないのが今度のオランダ戦ですよ。

M:でも岡田監督は頑固ですからね〜。

R:それがよさでもあるんですけどね。ともかく、次のオランダ戦もみんなで一生懸命応援しましょうね!!