5カ月弱で天国から地獄へ。フラメンゴは昨年12月にブラジル全国選手権を制した。しかし現在は、コパ・リベルタドーレスなどで不振が続いており、FWアドリアーノはウルトラス最大の標的になっている。

昨年のブラジルリーグでアドリアーノは、アトレチコ・ミネイロのジエゴ・タルデッリと並んでシーズン得点王となった。しかし現在、状況は正反対になっている。21日にマラカナンで行われたコパ・リベルタドーレスのカラカス戦に3−2で勝利したものの、ファンは我慢の限界を迎えている。

アドリアーノは2010年、フラメンゴで24試合中13試合に出場した。リーグ戦で12ゴール、コパ・リベルタドーレスで1ゴールを挙げており、1試合平均でおよそ1ゴールを奪っている計算になる。この数字は悪くないが、パフォーマンスレベルは常に安定しているわけではない。メディアやファンはむしろ、サントス期待の若手FWネイマールをブラジル代表にと期待している。

カラカス戦の前と試合中、フラメンゴサポーターはチームに対してエールを送っていた。アドリアーノについても「皇帝(アドリアーノの愛称)が戻ってきた」と沸いていたが、彼の動きは遅く、重かった。うまくチームにフィットすることができていない。そのため、試合終了時にはかつて声援を送っていたサポーターが不満をあらわにし、クラブに対して、「アイツを売りに出せ」と叫んでいる。