成績不振から合宿を始めたラツィオだが、その初日はサプライズとともにスタートした。クラウディオ・ロティート会長の希望により、幹部たちは同行しなかったが、チームは代わりに別の人間に出会うこととなた。その人物が、ラツィオが危機――精神的な危機――から抜け出すための助けとなるはずだ。

ロティート会長はシーズン終了まで、スポーツ心理学者のダニエレ・ポポリツィオ氏を雇ったのである。同氏は水泳のフェデリカ・ペッレグリーニやフィギュアスケートのカロリーナ・コストナーも担当している。フロントは、足が届かないところには頭が届くと考えているのだ。

チームを再びまとめ、結果が出ない危機から脱出させるべく、おそらくこれがラツィオにとって最後の一手となるだろう。ラツィオはエディ・レーヤ監督が就任してからも、ここ5試合で4ポイントしか勝ち点を挙げておらず、降格圏まで2ポイント差の17位に低迷している。ホームで行われた前節バーリ戦も0−2と落とし、パルマを2−0で下した2月14日から勝利を手にしていない。

そして21日、リーグ次節でラツィオを待ちうけるのは、カリアリとの難しいアウェーマッチだ。出場停止やケガなどでサラテ、フィルマーニ、ラデゥ、マツザレム、フォッジァ、ダボ、メグニを欠くレーヤ監督は、チームを再び奮い立たせようとしている。