イタリア代表を率いるマルチェッロ・リッピ監督は、ワールドカップ(W杯)に連れていくメンバーをおおむね決めたと語っている。よって、残りの数枠を懸けた戦いが5月まで繰り広げられることになる。

その中に食い込みたいと願っているベテランが、ローマFWルカ・トーニとユヴェントスFWアレッサンドロ・デル・ピエーロだ。

32歳のトーニは、代表で47試合に出場して16ゴールを奪っている。W杯出場の夢を果たすため、今年1月に出場機会のなかったバイエルン・ミュンヘンからローマへ移籍した。トーニは、「リッピは僕の価値を知っている。そして、チームに何を与えられるかも分かっているはずだね。まだ2カ月半あるから、なんとしてもアッズーリ(イタリア代表の愛称)のユニフォームを着たい。僕はあまり多くの代表戦でプレーしたわけじゃないけど、運もあってW杯で優勝することができたね」と話した。

一方、イタリア代表で91試合に出場して27ゴールを挙げてきたデル・ピエーロもW杯への想いは強い。同選手は、「今は追いかけ続けるしかない。W杯は夢だね。過去にはつらい時期もあったけど、4年前の感動(W杯優勝)ですべて報われた。もし、今大会に行けないというなら、2014年を目標にするよ」と語っている。