昨年から週に3回の人工透析を受け、ついに今月18日、死亡したドナーから提供された腎臓を移植する手術に成功していた歌手のナタリー・コール。実は彼女は手術の麻酔から覚めた時、あまりにも悲し過ぎるある知らせが待っていたようだ。


ナット・キング・コール(故人)の長女キャロル・“クッキー”・コールさんは、長年の喫煙が原因か、ほんの少し前に肺がんのかなり末期と診断され、すでに手の施しようがなく呼吸困難とひたすら闘っており、妹たちは姉キャロルさんに付きっきりであった。

キャロルさんとナタリーの妹であるティモリン・コールさんは「NYポスト」紙に、ナタリーに腎臓提供者が現れたという嬉しい連絡が入った時のことを、こう語っている。

ナタリーは全く喜ばず、「今すぐなんて無理。キャロルがこんな状態なのよ。ここで彼女と一緒にいてあげたいわ」と断ったという。だが医師の強い勧めにより、結局ナタリーは姉キャロルさんに再会を約束し、2時間以内に到着するようにという指示通り、荷物をまとめて「シーダーズ・サイナイ病院」に向かった。

ティモリンさんも、腎移植を受けるナタリーの手術室の前で無事を祈って待った。だがそのティモリンさんに、肺がんのキャロルさんが息を引き取ったという、あまりにも残酷な連絡が入る。ティモリンさんは、術後に目が覚めた妹のナタリーの無事を喜ぶも、その手を握り号泣してしまったという。

大きな手術を受けると、精神状態がひどく沈む人は少なくないという。ナタリーは今後の自分の体の回復に努める傍ら、心は姉の死という大きな悲しみとも闘わなくてはならない。キャロルさんが天国に召され安らかな眠りにつき、ナタリーとティモリンさんの悲しみが少しでも早く癒えることを心から祈りたい。

(編集部 Joy横手)

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