「赤とんぼの唄」で一世を風靡したフォークデュオ「あのねのね」が結成３５周年ライブを行った。
あのねのねといえば清水國明と原田伸郎の二人組みとして知られるのだが、実は結成時は４人編成だった。
そして、この日ステージに駆けつけた当時のメンバーとはあの大物タレントだったのだ。

あのねのねのデビュー曲「赤とんぼの唄」（１９７２年）の「赤とんぼの羽根をとったらアブラムシ・・・」という当時ありえない内容（今でもか）のコミカルな歌詞が大受けしてブレイクした。「魚屋のオッサンの歌」の「魚屋のおっさんが屁をこいた『ブリ』」も合わせて大流行した。
彼らは京都産業大学の学生で結成時のメンバーは４人だった。なんとその中には今の笑福亭鶴瓶師匠がいたのだ。もう一人は師匠の妻、玲子夫人だった。
鶴瓶師匠は先輩の清水國明と原田伸郎と同じ下宿に住んでいたことからあのねのねのメンバーに参加したが、在学中に六代目・笑福亭松鶴に入門して脱退した。

先日３月２４日に東京・六本木のライブハウス「スイートベイジル」で行われた３５周年ライブでは「赤とんぼの唄」にはじまるコミカルソング目白押しで大盛り上がりだったが、リアルタイムであのねのねを知らない者は
「ずっと最後まで…こんな歌がつづくのかなぁ…」と不安になったようだ。
だが、あのねのねは「雪が降っています」などの聞かせる「真面目」な歌もあるので後半はそういうナンバーも歌われた。
そして、「青春旅情」を歌う時だった、飛び込みでステージにあがったのは元あのねのねのメンバー鶴瓶師匠だったのだ。
３名のあのねのねとなり「青春旅情」を一緒に歌って盛り上げてくれた。

また、コミカルソングで知られる嘉門達夫が客席にいたのだが、ステージに呼び上げられて一緒に歌ってくれた。
嘉門達夫や所ジョージの歌の路線はあのねのねが開拓したといっても過言ではない。そんな嘉門達夫とあのねのねが共演するというのは感慨深いものがある。

清水國明と原田伸郎は「ナレーション」やアウトドア派タレントなどとしてその名を見ることが多い昨今だが、こうしたライブでは多くのファンが集まり「あのねのね」の健在を証明してくれた。
ライブ中、清水國明からソロコーナーの中で「ポリープの除去手術」行うという発表がなされた。
無事に手術を成功させてまた元気な姿を見せて欲しい。

（編集部：真紀和泉）

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【参照】
・のぶりんチャンネル