UEFAは14日、アトレティコ・マドリーに対し、今後のチャンピオンズリーグのホームゲーム2試合を、マドリードから少なくとも300km離れた場所で行うように命じた。今月初めのマルセイユ戦で観客のトラブルが起きたため。
 UEFAによれば、5年以内に同じようなトラブルがあれば、処分は3試合のホームゲーム開催禁止となるという。
「アトレティコは、マルセイユ戦で観客のトラブルを阻止できなかったここと、ホームのサポーターが不適切な行動をとったことで、処分を受けた。さらに15万ユーロ(約2000万円)の罰金も科せられた」とUEFA は公式サイトで発表した。アトレティコは金曜日までに不服を申し立てることができる。

 ホームのビセンテ・カルデロンを2試合使えないということは、10月22日のリヴァプール戦、11月26日のPSV戦を別のスタジアムで開催することになる。それはつまり、期待されていたリヴァプールのフェルナンド・トーレスの古巣への凱旋はお預けになるということだ。
 また、アトレティコのハビエル・アギーレ監督にも、2試合のベンチ入り禁止処分が科されたため、リヴァプールとのホーム&アウェイゲームでは直接指揮が執れないことになった。
 
 この処分に関して、アトレティコ側のコメントは発表されていないが、対戦相手のリヴァプールは来週の試合の開催地変更が今になって発表されたことについて遺憾の意を表明。
「控えめに言っても、決定は遅すぎる。3000人のファンがアウェイゲームを応援に行くことになっており、彼らの多くはすでに旅行の予約もすませている。サポーターのことを考えるととても心配だ。マドリードから少なくとも300km離れたところというと、ファンは不便を被り、余計な出費を強いられることになるだろう」とリック・パリーCEOは話した。