ボストンの地元紙「ボストン・グローブ」紙の電子版は、25日付で、レッドソックスの岡島秀樹投手に関する長文記事を掲載。「クラブハウス最大の謎は、誰も気が付かないほど、さっさと帰ってしまった岡島だった」の書き出し。火曜日にプレーオフ進出を決めたレ軍は試合後、シャンパンファイトを行い、大いに盛り上がったが、岡島は、その場にほとんど居なかったと、同記事は指摘する。
「全然、居なかった訳じゃない。確かに、フィールドに出てきて、チームメイトと簡単に祝福はしたけれど、その後、シャワーを浴びて、着替えて、ほとんどのプレーヤーが居残って、偉業達成を分かち合っている間に、さっさとクラブハウスから出て行ってしまった」

記事によると、エプスタインGMは、「去年ほど活躍していないと批判を浴びているけれど、岡島は去年の活躍で、とうてい不可能なほどの期待をされてしまったんだ。彼は、今でも球団にとって、価値のある中継ぎ投手だ」と、2年目の実績についても高く評価しているようだし、フランコナ監督も「岡島がベルトより下に投げる球は、本当に効果的だ。我々は、走者を置いたシーンで岡島を投入することなしに、プレーオフを戦い抜くことはできない」と、岡島の活躍がプレーオフでの鍵を握ると期待を掛けているようだ。

とはいえ、同記事は「球団の人間の多くは、最近、岡島のことを、よそよそしい、繊細な男だと認知している。岡島は、山口通訳以外は、ほとんど誰とも接触していない」と、チーム内で孤立する左腕を指摘している。
「松坂と違って、岡島はシーズン中も、何度も日本メディアの取材を拒否しているが、それは、日本時代から変わっていないらしい。それなら、(孤立も)いい兆候かもしれない。岡島は、日本でも安定感がある投手だったし、レッドソックスも、そうあって欲しいと願っているから」と同記事。活躍してくれるなら、変人ぶりも、まぁ、仕方ないというところか。