同じくライトヘビー級でチャック・リデルを破り、次期世界戦チャレンジャーとなったラシャド・エバンズの実弟ランス・エバンズも出場。ヴィニー・マガリャエスと対戦したが、ワキバラの負傷でTKO負けとなり、MMAを引退することを告白した。

ヴィニーこと、ヴィニシウス・マガリャエスはグレイシー・ウマイタ所属の柔術家だったが、現在はチーム・クエストでMMAのトレーニングを積む。2005年、ブラジリアン柔術世界大会の茶帯でスペルぺサード(スーパーヘビー)級と無差別級2冠。茶帯で無差別と階級の二階級制覇を達成しているのは、ホナウド・ジャカレ、ホジャー・グレイシー、アンドレ・ガルバォンら黒帯でも真のトップになった柔術家のみ。

茶帯を制覇した年に黒帯に。07年ブラジリアン柔術世界大会ペサディシモ(スーパー・スーパーヘビー)級で3位、そしてノーギ世界大会ではスペルペサード級で優勝を果たしている。世界のトップとして柔術界で活躍した黒帯柔術家のTUF参加は初めて。グラップリングなら、ノゲイラ&ミアーの両コーチを極める可能性も高く、ホーム生活が非常に楽しみだ。

この他のライトヘビー級の勝者は、ジュールス・ブルーシェズ、アントワン・ブリットの二人。ライト級はデイブ・カプラン、ノバー・ホーンズ、ジョニー・ブローウィング、ブライアン・マクローリンの4名のホーム行きが決定した。マクローリンは、ブランドン・ガーナーにグラウンド状態でヒザ蹴りを受け試合続行不可能に。故意のヒザ蹴りでなかったためノーコンテストとなったが、ダナの「故意でなくても反則は反則」という鶴の一声で生き残りが決定した。

ライト級で最もインパクトを残したが、ブロンド短髪のバットボーイ風ブローウィング。対戦相手に対し、「お前の勝つチャンスは妊娠する確率より低い」と挑発するなど、今後もシリーズを引っ張って行きそうなキャラの持ち主だ。

次週、残りの4試合が両階級で行われ、チームの振り分けが行われる。