アーセナルのMFトマス・ロシツキが、現役引退の危機に立たされている。昨年1月、ハムストリングに負傷を負ったチェコ代表は、いまだ復帰の見通しが立たない状況にあり、当初予定されていた9月中の復帰が実現する可能性は極めて低く、一部では現役引退まで囁かれているのだ。

 昨年1月にハムストリングを負傷したロシツキは、5月に手術を行い、9月から実戦に復帰すると言われていた。しかし、いまだ復帰の見通しは立たっておらず、チェコ代表のペトル・ラダ監督は、「復帰時期はまだ分からないようだ」とコメント。さらに、一部のチェコメディアが、このままロシツキが引退する可能性についても言及しはじめている。

 しかし、ロシツキの代理人を務めるパベル・パシュカは、「引退などという話はナンセンスだ。そんな話には答える気にもならない」と語り、引退報道を一蹴している。

 ロシツキ本人は、「復帰まで、まだ時間がかかりそうだ。慎重に治療を進めるしかない」と語るなど、いまだ復帰の見通しが立たない状況に苛立ちを隠せない様子だ。 “リトル・モーツァルト”の異名を持つ27歳は、厳しいリハビリを乗り越え、その華麗なボールを再びピッチ上で披露することができるのだろうか。