10日に行われたW杯南米予選で、アルゼンチンとブラジルがともに引き分けた。

 アルゼンチンはアウェイでペルーと対戦。攻撃ではメッシが抑えられ、リケルメのパスは通らず、アグエロも孤立、守りのほうでもかろうじて相手のプレッシャーをしのいでいたが、83分にペルーに疲れが見えたところで、カンビアッソのゴールでようやくリードを奪い、5試合ぶりの勝利に手をかけたかに思われた。しかし、ロスタイム4分にファノに同点ゴールを許し、試合は1−1で引き分けた。
 
 また、前節の勝利で2位に浮上したブラジルはリオデジャネイロで最下位のボリビアと対戦、ロナウジーニョ、ファビアーノ、ロビーニョの攻撃陣は得点チャンスに見放され、後半10分に相手に退場者が出ても、数的優位を活かすことができずに、0−0で引き分けた。

 試合終了後、ホームのファンはふがいないチームにブーイングを浴びせたが、ドゥンガ監督は「精一杯やった。だが、時間がたつにつれてゴールを決めたいと焦るようになり、それが悪く働いた」と話した。
 
 前日の試合で首位のパラグアイがベネズエラを2−0で下して勝ち点17。勝ち点13のブラジル、アルゼンチン、コロンビアを4−0で下したチリが続く。