キリンカップ初戦となるコートジュボアール戦を控えた日本代表は、5月23日19時半ごろから、試合会場となる豊田スタジアムで練習を行なった。ハーフコートでのゲーム形式でのトレーニングなど、約1時間という軽い調整で前日練習を終えている。

 予想先発は以下のとおり。

GK 楢崎正剛
DF 長友佑都、中澤佑二、田中マルクス闘莉王、駒野友一
MF 長谷部誠、今野泰幸、遠藤保仁、松井大輔
FW 玉田圭司、大久保嘉人

 地元の名古屋に所属する楢崎は「慣れたスタジアムではあるけれど、代表での試合は全く違うものがある。でも地元で試合に出られれば嬉しいよね。明日の試合は、その後に続くワールドカップアジア3次予選を考えれば、結果はもちろんだけど、監督の考えるサッカーを表現できるような内容にしたい」と話した。

 所属クラブと同じポジションで出場が予想される今野は「いつもやっているポジションと言っても、代表では初めてですからね。緊張感もあります。ボールを奪ってからの展開など攻守のつなぎ目としての仕事ができればいいと考えている」と語った。鈴木啓太や中村憲剛など長く代表のボランチを務めた選手に代わっての先発。今野自身も存在感を示し、ポジション争いに食い込める高いパフォーマンスを披露したいに違いない。

 対戦するアフリカ大陸のコートジボアールは、代表選手のほぼすべてが、ヨーロッパのクラブに所属しており、非常にバランスのよいチーム。「あれだけ高いレベルの相手と、日本がどういう試合をするのか、非常に楽しみ。もし勝つことができれば、とても自信になるだろう」22日のパラグアイ戦を観戦した川淵キャプテンは語った。

 3月のバーレーン戦後「自分の色を出す」と語った岡田監督。そのサッカーの第一歩はどのような試合になるのか。欧州から帰国したばかりの長谷部や松井、初ボランチ出場の今野など、選手個々の活躍も気になるが、やはり組織としてどのような戦い方になるのか、非常に楽しみな一戦になるに違いない。

text by 寺野典子