ボストンの地元紙「ボストン・グローブ」の日曜日版は、4日付けで、レッドソックス傘下のマイナー球団に所属する日系米国人ナックルボーラーを、特集で取り上げた。「チャーリー・ジンクは、次世代のティム・ウェークフィールドを越えるスターになるかもしれないと思われていたが、もし今年、芽が出なければ、彼の映画のような経歴も、よくある物語に終わるだろう」という見出し。母方の祖父が日本生まれであり、日系アメリカ人であったジンクの祖父母は、第2次世界大戦中には、カリフォルニアの農場から、収容キャンプに入っていたと、同投手の家系が紹介され、ナックルボーラーとして将来を嘱望されている同投手についての長文記事が掲載されている。
「松坂と岡島が、07年の開幕戦のために、彼らの母国に去ってから、3日が経過したが、フロリダのフォートメイヤーズに残されたマイナー・リーガーにとって、夢はまだ遠いものだった」。
 ジンクは、03年に米国スポーツネットワークのESPN.COMで、「世界で最も有望なナックルボーラー」として紹介され、レ軍のベテラン・ナックルボーラー、ウェークフィールドの後継者として評価されていた。同年9月に、レ軍のエプスタインGMの隣に座って、ウェークフィールドの試合を観戦したことが、テレビで取り上げられて注目を浴び、アレックス・リオスやゲイリー・サイズモアらと共にトップ50人の有望選手として名前を挙げられた。しかし、その後は伸び悩み、松坂の加入や若いバックホルツらの台頭で、メジャーへの道は何度も阻まれてきたと同記事。今年も春季キャンプ中に、ウェークフィールドから指導を受けるなどしていたジンクだが、メジャー昇格は実現しておらず、今季限りでマイナーリーグのフリーエージェントとなるという。