欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ会長は、若手選手の海外流出を阻止する新たなルールを定めるとコメント。スペイン代表のセスク・ファブレガスをバルセロナから獲得したアーセナルなど、海外から若手選手を獲得するケースの多いプレミアリーグのクラブは、選手強化の方針に変更を強いられそうだ。

 プラティニは、16歳や17歳でプロ契約を結んでいない選手を海外から獲得するクラブが急増している現状について不快感を表明。フランスのニコラ・サルコジ首相など政治家とも協力し、新たな規則を定めると語った。

「すでに欧州委員会(EC)に対して、若手選手の海外移籍を禁止すべきだと伝えてある。最初のプロ契約は育ったクラブと結ぶべきだ。クラブは売るために選手を育てるのではない。クラブでプレーさせるために育てているんだ。若手選手を守る方策を早急に考えなくてはならない。代理人やクラブの都合で、選手をロボットのように売り買いすべきではない。私は25歳でフランスを離れた。15歳で国を離れる必要などないし、それを正当化する理由など存在しない。ECと相談しながら、新たなルールを設けるつもりだ」

 ファブレガスを獲得したアーセナルの成功にならい、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、リバプールなどプレミアリーグのトップクラブも若年層の若手選手獲得に力を入れているだけに、プラティニ会長の提案は物議を醸しそうだ。強硬姿勢を崩さない元フランス代表の“将軍”に、プレミアリーグのビッグ4はいかなる対応をみせるのだろうか。

セスク・ファブレガスセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)


生年月日:1987/05/04
所属   :アーセナル
国籍   :スペイン
ポジション:MF