お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣さんといえば、2チャンネラーを批判したり、書評家の吉田豪さんを「蹴っ飛ばしたい」と書いたり、ブログ「西野公論」でも要注目のヒト。その西野さんが、自身が参加したお笑いライブ「ろくでもない夜」を2008年2月7日付けのブログで「総括」している。

   「寒い雪の中、集まってくれたお客さんはとても温かい。独演会で慣れているお客さんがいればビックリしたかも。登場でわずかだが「キャー」という歓声が上がったんだもの。嘘じゃないよ。たまにはこういったライブがあってもいいと思った。僕はもう嬉しくて終始デレデレ」

   よほど嬉しかったに違いない。「舞台が好きだ。もう死ぬほど好きだ。本番前の高揚感が好きで、舞台袖で控えている時のしんとした感じも好きで、笑い声がぶつかってきた時が好きで、お客さんが帰った後の舞台の寂しさも好き。生涯、舞台に足つけて生きてやるぞクソッタレ」とも書いている。

   とはいえ、自分に突きつける言葉の鋭さは、いかにも西野流だ。3月にロフトプラスワンで続編をやりますと予告しているが、そのタイトルは「ろくでもない夜〜クソ芸人西野亮廣を追放せよ」。興味のある方はお越しくださいよ、と客を引きつつ、「どうしようもないライブですよ。くだらない」とも言い放つ。

   今から悪評に予防線を張っているのか。そんなはずはない。自信がなければ書けない言葉だ。ちょっとひねくれた「自負心」の表現だろう。続編ではどんな総括をするのか、「西野公論」はまだまだ要注目だ。

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