元フランス代表でアーセナルとチェルシーに在籍したエマニュエル・プティ氏が、イングランドがユーロ2008予選で敗退したことについて、元チームメイトのアシュリー・コール(当時アーセナル、現チェルシー)とジョン・テリー(チェルシー)を名指しで批判し波紋を呼んでいる。

 プティ氏は11月30日、テリーとコールが予選最終戦のクロアチア戦(21日)に欠場したことに対する疑問をBBCに語った。両選手とも3日後のプレミアリーグ第15節のダービー・カウンティ戦にはフル出場している。プティ氏は「一部の選手は、自分のことしか考えていない」と厳しく批判している。

 一方、サン紙によると、当のテリーはプティ氏の発言について、「彼は、僕がプレーするためにどれだけ一生懸命か知るべきだ。今回は手術から5週間で100%の状態ではなかったが、試合前の練習では全力を出していた。(欠場を決めたのは)監督やチームドクターと話し合った結果だ。ふだん批判には応じないようにしているが、イングランド代表に関わることとなると黙ってはいられない」と説明した。

 さらにテリーは「3シーズンいっしょにやって来たのに残念だ」とプティ氏の発言に対する落胆を語ったうえで、「個人的な理由からイスラエルでプレーすることを拒んだ者に、僕の姿勢に疑問をはさむ資格があるのか?」と2001年10月にプティ氏が治安を理由にUEFA杯の試合が予定されたイスラエルへの渡航を拒否した一件を持ち出して反撃している。